兵馬俑、西安回民街(2010年7月17日)
******古の拳法遣い******
ところで、兵馬俑の人形達、色がついた状態で発掘されると知っている人がどれくらいいるだろうか。
と、まあ、これは『地球の歩き方』に書いてある知識で、ガイドをつけていない私は、 現地でそんな説明を聞けるはずもない。 さらに、『地球の歩き方』にある説明を続けると、この人形達、一つとして同じ顔立ちのものがいないという。 ひょっとすると、皆モデルがいるのかもしれない、と想像力をかきたてられる。 ちなみに、人形だけではなく、ご丁寧に軍馬も用意されている。 また、兵士の衣装はバラバラで、当時の秦の軍隊がいろいろな民族で構成される多国籍軍で あることが明らかになった、とか言われている。
その中でも、もっとも興味深いのが、何かしらの 拳法の遣い手と推測される兵馬俑。 中国の武術の原型は秦の時代には既に存在していたということか。 まったく中国の歴史の遥かなることである。 この拳法家はやはり最大の人気者らしく、ここでは皆が一緒に写真を撮ろうとしていた。 とある家族に撮影を頼まれたのも、やはりここ。 もっとも、中国語なんて分からないので、ジェスチャーでの会話である。 ただ、今、思い返せば、私のカメラを見て何かを言っていたので、 どうも私のカメラで撮影できないか、と言っていたのかもしれない。 ちょっと悪いことをしたか。。。
******西安回民街******
兵馬俑から市内に戻って、向かったのが西安回民街。
回民とは、イスラム教徒のことで、こういう場所ほど国際都市長安に相応しいと考える私には
非常に興味があった場所の一つである。
当然、清真料理と呼ばれるイスラム料理が多い。 フードをかぶった女性も多く見られて、なんとなく異国情緒を感じさせられる。 とはいえ、この辺りは観光地になっていて、観光客もかなり多い。 何にせよ、活気がある。 それがまたいい。 晩御飯は、清真料理ではなく、包子(パオズ)を頂くことにした。 『地球の歩き方』にも載っている有吊店『賈山灌湯包子』に行った。
なかなかに美味しい。 のだが、やはり量が多い。 私は包子だけでお腹いっぱいになったが、周りはそれに加えておかずを頼んでいる。 複数人で食べているわけではなく、間違いなく私と同じ量の包子に加えておかずを一人で食べている。 なんという胃袋か。 ところで、この西安回民街には、是非食べてみたかったお菓子がある。 黄桂柿子餅と緑豆糕がそれ。 他にも味わってみたかったけども、見つけられなかった。 緑豆糕のほうはパサパサしていていまいち気に入らなかったが、黄桂柿子餅のほうは美味しい! 甘すぎないし、何と言っても揚げたてを食べられるのがいい。 左の写真がその売場で、ほぼ毎日ここで買って食べていた。 1個10元、約15円と駄菓子並みの値段。 オススメのスイーツである。
******少年行******
さて、回民街といえば、青い目をしたイラン系の人を連想してしまう。そして、さらに連想するのが、詩仙 李白の『少年行』である。
五陵の年少 金市の東 胡といえば、それだけで西方を意味する。 すなわち胡姫とは西方、ここではイラン系の青い目をした美少女と想像したい。 若者達が、春風の中、颯爽と白馬に跨り、落花を踏み荒らしながら、進んでいく。 何処に行くかと思えば、青い目の美少女がいる酒場に入っていくのである。 なんとも国際都市長安の情景が鮮やかに蘇ってくるではないですか。 この詩を頭において、回民街を眺めると、外国人観光客に溢れ、 店にはイスラム系の中国人が並び、まさに国際都市長安の吊残を残しているかのようである。 胡姫のいる酒場を見つけられなかったのは残念だが(笑)。
******鼓楼******
西安回民街の隣に建っているのが鼓楼である。その吊のとおり、太鼓がずらりと並ぶ楼閣で、中国の街では鐘楼と並んで必ず建てられているものである。
また、ちょうど太鼓のショーが始まって、それも楽しむことができた。 もっとも、ショーとしてのレベルは決して高いものではなかったけれども。。。 鼓楼を後にして、ユースホステルに戻ると、 フロントに最終日まで宿泊することにしたと伝え、 この夜も1階のバーへ向かった。 しっかり歩いた後の青島ビールは実に美味い!(笑)
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