カッパドキア①(2011年05月02日)
******気球ツアー******
さて、気球ツアーというものは、世界各国でよく催されているが、 あまり魅力を感じたことがなかった。 が、ここカッパドキアは別格である。

奇岩が立ち並ぶ大地を空からゆっくり眺めるというのは格別に違いない。

参加したツアー会社は、バタフライバルーンという会社で、 宿泊したホテルのオーナーがパイロットして所属しているバルーン会社だった。 後述することになるが、このバルーン会社を選んだのは、結果的に正解だった。 もっとも単に運の問題だったのかもしれないが。

料金は150ユーロ。 約1時間のツアーだから、ぼったくりもいいところである。 が、この値段は他のバルーン会社もほぼ同じ。 ここカッパドキアでは適正価格なのである。

気球 地形を最大限生かしたツアーといっていい。 クマの言葉を借りれば、地の利をめちゃめちゃ生かして卑怯!ということになる。 確かに、ここに来ればいくら高くたって、参加したくなるというものである。

朝5時半頃、バルーン会社の事務所で朝食を頂いて、いよいよ出発。 バルーンは風まかせ。 出発地が重要なのである。 このバルーン会社が目指したのは、丘の上だった。

この日は風が強く、なかなかバルーンの準備が進まない。 バルーンに乗り込んだ後に、風に煽られて、バルーンがしぼむというトラブルもあった。 同じツアーに参加していた日本人が、これが飛んでいる間に起きたら、、、 って、呟いていたが、そこはもはやプロを信じるしかあるまい。

ただ、厳密にはバルーンはしぼんだのではなく、パイロットがしぼめたようにみえた。 飛行中に同じことをするはずがない。

そうして、待つこと約1時間、午前7時過ぎについに出発した。

気球からの眺め パイロットは丘から吹き降ろす風を見事に捕らえて、奇岩が並び立つ谷へと向かっていった。 はるか上空からカッパドキアを見下ろすのかと思っていたら、意外にも気球は 奇岩のすぐ横を通ってくれた。

何度もいうが、気球は風任せ。 奇岩の横を通っていくのは、パイロットが風を読みきっている証である。 思えば、我々の気球はツアーの先頭をきってスタートしていた。 おそらく、このバルーン会社の中で最も腕利きのパイロットなのだろう。

谷を過ぎると、今度は気球を上昇させて、はるか上空からカッパドキアを眺めた。 圧巻、壮大、言葉に尽くせないとはまさにこのことである。

奇岩 隣のバスケットにいた日本人の女の子たちは、『天空の城ラピュタ』の主題歌を歌っていた。 あの地平線♪というあの歌である。 その気分はよく分かる。 後で、地上に戻ってから、ラ、ラ~ララ♪とナウシカを歌ってみたら、 イシに気持ち悪いと言われてしまった。

まったく、こういうときに男は損なのである。

さて、さらに気球が進むと変わった形の岩がみえてきた。 まるでキノコである。 別のモノに例えていた人もいるが、こういった公共の場でそれをコメントするのはやめておこう。

それはともかく、この岩、下のほうがよく侵食されて、こういう形になったらしい。 自然の神秘というべきだろう。

約1時間の空の旅を終えると、気球は草原に静かに着陸した。

シャンパン 旅の最後はシャンパンで乾杯

朝からシャンパンを飲めるなんて、なんという贅沢か。 ハイテンションが最高潮に達したクマとイシは、草原を駆け出してしまった。

あの日本人はどうしてしまったんだ? と、周りの人たちは笑っていた。 カッパドキアの大地が、彼らを変えてしまったようである。

私は、シャンパンのお変わりを何度かもらってしまった。 壮大な大地で飲むシャンパンの味はまた格別なのである。

ところで、ホテルに戻ると、他のバルーン会社は、風が強いためにこの日の飛行を中止したと聞かされた。 道理で、他にバルーンをみなかったわけである。 そんな中、我々が参加したバルーン会社のみが無事に飛行を完了したというのは、 我々は相当に幸運だった。 飛行機は乗り遅れたが、これは幸先のよい旅のスタートといってよいだろう。

******グリーンツアー******
気球ツアーのあとは、日中のツアーに参加。 通称グリーンツアーというウフララ渓谷や地下宮殿を巡るツアーである。

黄昏のクマ 最初にバスが止まった場所は、まさに絶景。 これぞ、カッパドキアという景色だった。

クマは一人、石の上で黄昏ていた。 まるで映画の一幕のようである。 まったく、こいつは絵になる男である。 と思って、カメラを手にとると、同じことを思ったのか、イシもカメラを構えていた(笑)。 考えることは同じである。

そういえば、ここでイシはラクダを引いた人に、トルコ風の帽子を被せてもらって、写真を撮ってもらっていた。 さらに、ラクダに乗せられようとしていたが、おそらく商売である。 止めておいた。

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