イスタンブール到着②(2011年05月01日)
******ガラタ塔******
ブルーモスクとアヤソフィアというイスタンブールの2大観光スポットの観光を終えた我々は、
続いてガラタ塔へ向かった。
ここもまた、ブルーモスクと並んで、イスタンブールの
シンボルタワーである。
日本人がケバブと聞いて想像するのは、回転式の焼肉をナイフをそぎ落とす ドネル・ケバブだと思うが、こちらではほとんどの肉料理をケバブというらしい。 ここで食べたケバブ料理も、ドネル・ケバブとは大きく違う料理だった。 味はまずまず。 食事のあとはガラタ塔に登った。 金角湾の北側に位置する高台に建つこの塔の上からは、イスタンブールを一望できる。
北側へ目を転じると、著名な建物がなくとも15世紀の歴史的事件に思いを馳せることができる。 1453年、当時コンスタンティノープルと呼ばれたこの街を囲んだオスマン帝国軍は、 難攻不落のこの都市を陥落させるために、ある奇策を実行。 それこそ世に名高いオスマン海軍の山越えである。 ガラタ塔の北側に木のレールを這わせたオスマン軍は、それを使って海軍を金角湾内に進入させることに成功。 金角湾を鎖で封鎖することで防衛線を維持していたコンスタンティノープルは、それをきっかけに陥落。 東ローマ帝国滅亡という歴史の大きな転換点を迎えたわけである。 そのことを思いながら、ぐるっと東西南北をみてまわったのだが、なにせ通路が狭かった。 大きなザックを抱えて周るところではなかったと、ちょっと反省。
******ガラタ橋******
さて、私のまったく個人的な感想をいえば、
ガラタ橋のあたりからの眺めがもっともイスタンブールらしいと思う。
また、屋台が多く並んでいたり、行商がいたり、魚市場があったり。 人が多く、かつてイスラム文化の中心として栄えたこの街の活気がそのまま残っているようである。 橋の上では大勢の人が釣り糸を垂れていた。 トルコといえば肉文化のイメージだが、よく考えるとこの国は海に囲まれていて、 海産物も豊富なのである。 しかし、こんなに釣りが盛んだとは思っていなかった。 やはり百聞は一見にしかず、か。
******イェニ・ジャーミィ******
ガラタ橋を渡って、旧市街側に戻ると目の前に大きなモスクが建っている。
それがイェニ・ジャーミィである。リュステム・パシャ・ジャーミィというジャーミィを目指したのである。 が、ガイドブックにあるとおり、入り口が分かりづらく、ついにその入り口を見つけ出すことは できなかったので、あきらめてイェニ・ジャーミィへと向かったのだった。 が、このジャーミィの内装も素晴らしかった。 イスラム建築のセンスの良さには脱帽である。 ブルーモスクほど人も多くなかったので、ゆったり座って十分に鑑賞を楽しんだ。 静かに座っていると、異教徒であっても厳かな気持ちになるのは、 やはりこのモスクの風格なのだろう。
******洞窟ホテル******
イェニ・ジャーミィでゆっくりしているうちに、飛行機の時間が迫ってきた。
次は遅れるわけにはいかない。
1時間ほど前に空港に到着し、無事にチェックイン。利用したのはトルコ航空である。 実は上海からイスタンブールの便も、中国国際航空とトルコ航空のコードシェア便で、 機体はトルコ航空のものだった。 その上海からイスタンブールまでの機内食がまずかったのだが、 このカッパドキアまでの便の機内食はなかなか美味しかった。 トルコ航空が下手に中華料理の真似事なんかするのがいけないのである。
このオーナーが所属する気球ツアー会社のツアーを翌朝分を予約。 さらに、昼間のツアーについても、説明を受けた。 一般のツアーとは別にこのオーナーが車であちこち連れて行ってくれる、と。 このとき、値段も言っていたのだが、忘れてしまった。 妥当な値段だったと思う。 が、もちろんツアーとは違うので、それぞれの場所での入場料は料金に含まれていない。 また、こういうことは割りとトラブルの原因になりやすい。 ということもあって、今回はその提案は断って、一般のツアーに参加することにした。 さて、今回宿泊したホテルは、キャニオンビューホテル。 いわゆる洞窟ホテルのひとつである。 カッパドキアのギョレメにはこういったタイプのホテルが多く、 雰囲気があっていい。 ここのホテルはキャニオンビューの名に恥じず、素晴らしい景色であった。 夜はもちろんエフェスビールである。 トルコはイスラム圏なのにお酒があるのがよい。 旅に美味い酒は欠かせないのである(笑)
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