イスタンブール最終日(2011年05月06日)
******新市街******
いよいよトルコ最終日である。 最終日はお土産探しなど、ゆっくり過ごすことにした。

金角湾 向かう先は新市街である。 ガラタの塔がある新市街は『新』とついているが、そこまで古い街ではない。 石畳の美しい街並みが広がっている。

ホテルのある旧市街から向かうにはガラタ橋を渡る必要がある。 以前、ガラタ橋からの眺めが最もイスタンブールらしいと書いたが、 その橋を渡って、対岸から旧市街を眺めるとまるで 絵葉書のような景色が広がっている。

金角湾の向こうにブルーモスクに代表されるモスクの先頭が屹立している姿は実に美しい。 イスタンブールでお気に入りの景色の一つである。

新市街 さて、新市街である。 綺麗な石畳のうえをトラムが走る様子は、ここがヨーロッパであることを思い出させてくれる。 メインストリートのイスティクラール通りはかなり美しい。 歩くだけでも楽しい通りであった。

私の目的はスカーフ専門店のipek(イペッキ)である。 いい値段はするが、トルコの老舗スカーフ店で、おそらく品質に間違いないだろう、と。 バザールで、これは100%シルクだとか言われてもなかなか信用する気になれないが、 こういう店なら間違いないように思う。

実際、バザールでみたようなスカーフとは質が違ってみえた。 とはいえ、私は素人。 日本だとどれほどの価値なのか見極めるような目は持ち合わせていない。 店員さんと話しながらお土産用のスカーフを選んだ。

そういえば、この店は日本語が話せる店員さんがいた。 日本人観光客がよく来るということだろう。

******手羽先******
新市街を歩いていると妙な看板を掲げた店をみつけた。 その名も『TEBASAKI』。どうみても日本語だろう。 見かけはファーストフード店といった感じである。

手羽先 これは面白い、ということで、昼食はここでとることに決まった。

なんとこのお店、世界的チェーン店らしい。 メニュー表をみると、アメリカとかにも店舗があるようだった。

そういえば、あの有名店も『世界の山ちゃん』だった。 手羽先は世界を行くのである。 素晴らしい(笑)

もっとも味は取り立てていうほどのことはなかった。 普通に美味しい、といった感じ。

******モスクにて******
路地 新市街から旧市街へはちょっとした路地を歩いてみたりして、散策を楽しんだ。 もっとも、路地といっても、そんなに細い道ではないが。 (というより、海外で、そんなに細い道を長く歩くのは、ちょっと警戒してしまう。)

でも、この散策した路地が情緒があって、楽しかった。 私はどうもこういう雰囲気が好きらしい。

さて、買い物も終えた我々は、残るトルコでの時間をモスクで過ごすことにした。 3人揃って、モスクがお気に入りになっていたわけである。

適当に歩いていて、目に付いたモスクに入ったのだが、確かイスタンブール大学近くの モスクだったように思う。

別に有名なモスクでなくても、どこも十分に美しい。 何度も書いているが、そういったところを無料で見学させてもらえるのは、本当に素晴らしいことである。

モスク 訪れると、ちょうど礼拝の時間だった。 イスラム教徒ではないが、我々も厳粛な気分になって、礼拝をしている人々の後ろにじっと佇んでいた。

礼拝が終わると、一人のムスリムが寄ってきて、親切にいろいろ教えてくれた。 聞くと、大学の先生だとか。 どうやら隣のイスタンブール大学の教授さんのようである。

特にクマがよく打ち解けて、いろいろ聞いていた。 トルコ旅行中に、時折何やら宗教的な祈りの声が響き渡ったが、これは一日に五回あるのだとか。 それも決まった時間ではなく、教団の偉い方が毎日決めているのだとか。 (拙い私の英語力での理解なので、少々誤解があるかもしれない(汗))

さらに、いろいろ案内をしてくれようとしたのだが、これは丁重にお断りした。 旅先では深く関わりすぎるのを避けるのが、私の旅のモットーなのだが、 この発想はいかにも日本人的なのかもしれない。 このあたり、クマの発想は違うので、この旅では感心させられることが多かった。

話がそれた。 ともあれ、トルコ最後の夕食をモスクの近くでとった。 この夕食の支払いで冷や汗をかいた。

3人分の支払いがギリギリだったのである。 チャージ料だか、サービス料だかが料金に含まれていたために、そうなってしまった。 空港に着いて、私の財布の中に残っていたのは、たったの50クルシュ(約25円)のみ。 他の2人も似たようなもので、こんなに残金が少なかった海外旅行は他にない(笑)。

そうして、我々はトルコを後にした。

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