イスタンブール観光②(2011年05月05日)
******地下宮殿******
アヤソフィアの近くにある地下宮殿。 ここが、予想以上に素晴らしかった。

地下宮殿 なんと4世紀から6世紀、東ローマ帝国の初期に造られたというのである。 当然ながら、宮殿として使用されたわけではなく、貯水池として使用されていたらしい。

この貯水池の水がトプカプ宮殿の皇帝達の喉も潤したというのだから、なんと1000年以上も活用された 大公共設備である。東ローマ帝国の技術がいかに素晴らしかったか分かろうというものである。

日本では古墳時代から飛鳥時代という時期にこれだけのものを完成させたのだから、本当に素晴らしい。

******グランドバザール******
グランドバザール さて、トルコ観光最後の目玉に訪れたのが、グランドバザールである。

私などは、バザールと聞くと、それだけでイスラムの香りを感じる気がするのだが、私だけだろうか。 このバザール、予想以上にバカでかい。 また、路上販売に近いイメージかと思っていたら、どちらかといえば日本なら商店街といった雰囲気である。

特に買うわけでもなく散策を楽しんだ。 その後、いったん外へ出た後に、再び戻ってきて散策。 変な日本語が聞こえてきたりして、なかなかに楽しい。

値段交渉をするのも楽しみの一つ。 ぶらぶら歩いていると、スカーフを安くするよ、と声をかけられた。 いくらかと聞くと、25リラ。日本円にして1300円ほど。 歩いていると、物価が見えてくるのである。どうみても高い。

10リラなら買う、と言うと、それは安すぎるとか言っていたのに、結局10リラになった。 なんと2.5倍もふっかけていたわけである。 まったく甘くみてくれるものである。

******スレイマニエ・ジャーミィ******
ところでグランドバザール散策の合間に寄ったモスクがある。 スレイマニエ・ジャーミィである。

スレイマニエ・ジャーミィ その名が示すように、オスマンの最盛期であるスレイマン大帝の時代に建てられただけあって、 実に見事なモスクだった。

スレイマン大帝といえば、16世紀をオスマンの世紀と称させるまでに帝国を拡大させた人物である。 1526年に中欧の強国ハンガリーを破り、その国王を戦死させてハンガリーを併呑。 さらに、当時の西欧社会の中核であったオーストリアのウィーンを包囲したことで、西欧社会を震撼させた ことで有名である。

ところで、このウィーン包囲、キリスト教社会とイスラム教社会の対立という構図で見られがちだが、 実はオスマン帝国は、同じくオーストリアと対立していたフランスと同盟を結んでいた。 実態は世界帝国たろうとした、二大帝国の激突というべきだろう。

さて、話をモスクに戻そう。

当然のことながら、モスクには厳粛な雰囲気が漂っている。 その雰囲気もまたいいのである。 個人的な感想をいえば、西欧の教会のような華やかさより、モスクの厳粛さのほうが日本人の性に合うような気がする。

ところで、モスクにおいて、女性が男性と一緒に礼拝することは、どうやら禁じられているようで、 女性専用の礼拝席が用意されている。 夫婦で来られた方は、ご主人だけが中のほうで礼拝して、奥さんのほうがその礼拝席で礼拝をしていた。 このあたり、男女の戒律に厳しいイスラム教らしい。

******夕食******
各自バザールを散策してから戻ると、夕食は3人でホテルの近くのレストランに入った。

夕食 前菜を頼むと、トルコ風の漬物のような食べ物が出てきたが、これがなかなか美味であった。 私としては、その後のメインディッシュよりよかった。

また、一緒に出てきたナンの大きさには驚かされた。 なんせ両手で一抱えもするような大きさなのである。

ところで、クマは島出身だけあって、最終日の夕食に焼き魚を頼んでいた。 当然ながら、箸があるはずもなく、ナイフとフォークで食べるのである。 日本人にはつらい食べ方かと思ったが、綺麗に食べていた。 聞けば、魚の身がどこでほぐれるかさえ分かっていれば、箸でもフォークでも同じだとか。 さすが、である。

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