台北市内観光③(2008年10月13日前半)
******台湾新幹線******
さて、この日はメインイベントが続きます。 まずは台湾高度成長のシンボル 『台湾新幹線』乗車です。

高鐵台中駅 日本と欧州で受注を競って、安全性が買われて日本が受注した この高速鉄道。

日本の新幹線が海を渡ったか、と思うと感慨深いものがありますね。 ちなみに、向こうでは『台湾高鐵』と表記されています。

台中からは在来線で『新烏日』という駅まで約10分。 そこが台湾新幹線の『台中駅』になります。

駅は非常に綺麗でしたね。 さすがは開通して2年と経っていないだけあります。

台北までは560元。 『地球の歩き方』には700元とあったので、あれ?と思いましたが、 どうやら平日料金と休日料金があり、 『地球の歩き方』には休日料金 が記載されていたようです。 何やら得した気分になりますね。

台湾新幹線 落し物に気がついて、階段を引き返しているうちに、 新幹線が入ってきてしまいました。 おかげで先頭車両をカメラに収めることができませんでした。 残念。。。

さて、肝心の乗り心地ですが、日本の新幹線と何ら変わらないように 感じました。 まぁ、日本と基本的に同じ仕様なんですから、当たり前といえば 当たり前です。

さすがは技術立国日本! ということにしておきましょう。 日本人ですので(笑)。

とはいえ、それを見事に使いこなしている台湾も見事というべきでしょう。 台湾の技術力も侮れませんね。 今更言うことではないですが、やっぱり日本も安穏とはしてられません。

******故宮博物館******
台北到着は10時頃。 この日予定していたもう一つのメインイベントが故宮博物館見学です。

即、その故宮博物館へ向かいたいところでしたが、財布に 現金200元(約600円)程度しかなく。 さすがにまずいので、キャッシングするためにATMを探しました。 実は台湾新幹線もクレジットカードが使えなかったら乗れなかったところ だったんです。 我ながら、何とも適当な旅です(笑)。

故宮博物館 さて、故宮博物館。 さすがは世界四大博物館の一つと謳われる だけあります。 何に興味を持つかは人によって違うと思いますが、 私にとっては青銅器と陶磁器

明以降の磁器が好きなんですね。 『青花』と呼ばれ、純白に綺麗な青で彩色されているものです。 時代に沿ってみていけば、その後どんどんカラフルになっていく様が よく分かります。 それでいて嫌味を感じさせないのが素晴らしいですね。。 その前の宋や元の時代の青磁と比べれば、 その彩色技術の進歩がよく分かります。

そして、もう一つ。 青銅器ですが、こちらは文字が書いてあるものが面白いですね。 漢字の変遷がよく分かります。 春秋時代前期は象形文字って感じなんですが、 戦国時代後期はもうほとんど今と変わりません。

春秋戦国時代といえば、多くの思想家を輩出した時代ですから、 その思想を伝えるのに文字が重要だったのでしょうね。

ところで、大陸中国の重要文化財が何故台湾にあるのか。 実は北京にも故宮博物館があるのですが、台北のほうが質、量ともに 素晴らしいのです。 何故かといえば、台湾の近代史に触れなければなりません。

お茶 第二次世界大戦終戦後、中国大陸では 国民党と共産党の内戦が始まります。 ご存知のように国民党が敗れて、台湾へと逃れます。 その際に、これらの秘宝をもって逃げたんですね。 軍資金に換えるつもりだったとも言われています。 とんでもない話ですが。

また、この秘宝の数々は最後の王朝清朝から、中華民国政府(現台湾政府)が 受け継いだ証左ともなっていて、これを保持することが 中国大陸政権の正統であることをアピール することにもなるわけなんですね。

いわば、台北故宮博物館は中国大陸内戦という不幸な歴史を 象徴しているわけです。 見学を終えてお茶を飲みながら、 ついそのことに思いが及んでしまいました。

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