セビーリャ②(2012年10月22日)
******闘牛場******
ヒラルダの塔から西を望むと、闘牛場が見え、さらにその向うにグアダルキビル川が見えます。
が、闘牛シーズンは9月まで。 すでにオフシーズンに入ってしまっています。 この日は外から眺めるだけにとどめました。 ところで、闘牛場の前に闘牛士の銅像が建っており、スペイン人観光客がその銅像と一緒に写真を撮る姿が多くみられました。 どうやら人気闘牛士の像のようです。 私もミーハーになって、彼の像をパシャリ。 が、今もって、彼が何者か分かりません(笑)
******グアダルキビル川******
さて、その闘牛場から道路を挟んでさらに西側にグアダルキビル川があります。私はこの川が見たかったのです。 大航海時代の昔、この川に設けられた港から新大陸へ向けて船が出港していたのです。 すなわち、この川が栄光のスペインを支えていたのです。 これは見ないわけにはいきません。 ところで、新大陸へ出航する船が停泊していた港町であるので、スペイン旅行を企画するまで、 私はてっきりセビーリャは海に面した港町だと思っていました。 が、セビーリャは海に面してはおらず、新大陸へ向かう船はこのグアダルキビル川を下り、 はるか大西洋の海へと乗り出していたのです。
セビーリャの西、大西洋に面した港町であるパロスという町から、彼は出航しているのです。 とはいえ、この川が栄光のスペインを支えた川であるという事実には変わりありません。 さぞかし、大きな川だろうと思っていましたが、それほどのこともありませんでした。 考えてみれば、コロンブスの航海で使用されたサンタマリア号がわずか全長18mという 大きさでしかなく、他の船も似たような大きさであったとすれば、そんな大きな川である必要はないわけです。 そんなに小さな船であの大西洋を渡っていったとは信じがたいですね。 その勇気には脱帽です。 この川の河岸にしばし佇み、往時の船乗り達に思いを馳せてみると、新大陸からの船が着き、 荷揚げの興奮に港が沸いている様子が目に浮かぶようです。 その私の感慨につきあってくれた妻に感謝しなければなりませんね。 私一人感激しているだけで、妻には少々退屈であったのではないかと思いますので。
******マカレナ教会******
その後、一旦ホテルへと戻りました。
泊まったホテルはアマデウス("Hotel Amadeus & La Musica")というところで、
モーツアルトにちなんだその名の通り、鍵は楽器の形をしていたり、部屋にはクラシック音楽が流れていたり、
となかなか雰囲気のある良いホテルでした。
立地もサンタクルス街のあたりにあり、便利なのもGoodでした。
時間があるので、と、ぶらっと寄ってみた教会でしたが、ここが実に素晴らしかったです。 たった€3ですが、素晴らしい彫刻の数々が展示されていて、感激ものでした。 妻は、旅行を通じてここの印象が強かったようで、旅行から帰ってきて印象に残った場所の一つにここをあげています。 ところで、ここには目に涙を湛えるマリア様がいらっしゃいます。 その名がマカレナ様で、セビーリャ一の美女だとか。 が、このマカレナ様、いたのかいなかったのか。
涙を湛えて、憂いの表情を見せる美女、マカレナ様、ということにしておきましょう。 さて、帰ろうと思ったところ、扉がどこも開かない。 驚いたことに締め出されたわけです。 慌てた私たちは、係員の人を見つけて、鍵を開けて出してもらいました。 が、今にして思えば、ひょっとすると、もう少しいると本物のマカレナ様のご披露があったのかもしれませんね。 何があったのか、残って見てみればよかったと、やや後悔、です。
******イカリング******
夕食はホテル近くのバルへ。
しかし、何よりよかったのはイカリングです。 日本のイカリングと違って、衣がふわふわでした。 これがなかなかよかったです。 また、ここでサングリアというスペイン独特のお酒を飲みました。 甘く飲みやすいと思ったのですが、アルコール度は強く、妻は少々苦手のようでした。
******フラメンコ******
ところで、私がセビーリャで一番楽しみにしていたのがフラメンコでした。
最初は、ロス・ガリョスという老舗タブラオで見ることを考えていたのですが、ホテルで予約しようとすると、 エル・アレナル("El Arenal")というタブラオを薦められたので、そちらを予約しました。 闘牛場の近くにあるタブラオで、ガイドブックによると200人収容とあったので、大きなタブラオかと思いましたが、 意外に小さなタブラオで、ショーを間近で見ることができました。 さて、肝心のショーですが、私は大いに楽しむことができました。 私の偏見では、フラメンコといえば、女性のイメージだったのですが、男性のダンサーがカッコ良かったです。 むしろフラメンコといえば、男性なのではないかというくらいです。
ところで、夕食のサングリアが効いたのか、妻はうとうとしながらフラメンコを楽しんでいました。 妻に十分にフラメンコを楽しんでもらえなかったのは、私としては痛恨の失敗です。 ショーが終わると、ホテルまでは歩いて帰りました。 遅い時間帯なので少々心配しましたが、同じようにタブラオ帰りの人の流れについていったこともあり、 人通りの多く、危険を感じることもなく、ホテルまで帰り着くことができました。
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