ロンダ①(2012年10月23日)
******パラドール******
この日も朝の移動でした。 9:20の列車でコルドバに引き返し、コルドバから列車を乗り換え、ロンダという小さな町へと向かいました。 ロンダ到着は12:20、正午を少し過ぎた時間でした。

ロンダ駅 ロンダはツアーで組み込まれることは少ない小さな町です。

駅も町の大きさそのままに小さなものでした。 タクシーも、かろうじて一台だけ駅前に停車していて、それに乗ってホテルへと向かいました。

向かったホテルはパラドール・デ・ロンダ("Parador De Ronda")。 ここに泊まりたくて、わざわざロンダに寄ったのです。

パラドールとは、かつての宮殿や城、修道院といった歴史ある建物を、国営ホテルとして運営しているもので、 スペイン各地にあり、スペインへの旅行者の憧れのホテルといっていいでしょう。

パラドール・デ・ロンダ トレドやレオン、グラナダにあるパラドールが有名ですが、このロンダもそれらに劣らぬ人気パラドールなのです。

ロンダのパラドールは旧市庁舎の建物を利用している歴史的価値もさることながら、何より断崖絶壁の上に 建っているというその立地が素晴らしいのです。

旅行会社に唯一ホテルの手配を頼んだのが、このホテルです。 というのも、かなりの人気ホテルで、個人手配で部屋を確保できるとは思えなかったためです。 言うまでもなく、今回の旅行最大の贅沢でした。

なるほど、部屋の外には素晴らしい絶景が広がっていました。 また、部屋のクオリティも高く、翌日早々にここを去らなければならなかったのが、もったいなかったです。

さて、ホテルに到着して、とんでもないことに気がつきます。 携帯がない、のです。 どうやら、電車の中でなくしたらしく、ホテルの人に問い合わせてもらいましたが、結局見つからず。 帰って、成田で購入するという、何とも痛い出費となってしまいました。今回の旅行、痛恨のミスです。

******ハイキング******
ところで、断崖絶壁の上にあるのはパラドールだけではありません。 町そのものが断崖絶壁の上に建っているのです。

レストランからの眺望 そうすると、眺望のよいレストランで食事をしたくなります。 そうしたレストランがロンダにはたくさんあります。 私達もそうしたレストランで昼食をとることにしました。

断崖の上にテラスが設けられ、深い渓谷を下に眺め、断崖の上のパラドールを見上げながら、 ランチを楽しみました。

ただ、我々の昼食にしては、少々高いランチになってしまいましたが。

ところで、昼食をとったのは旧市街のレストランですが、パラドールからは、石橋を渡っていくことになります。 その橋こそロンダが誇るヌエボ橋です。 この石橋の風情が素晴らしく、この橋の魅力がそのままロンダの魅力といっていいでしょう。

新市街と旧市街を結ぶ石橋であるヌエボ橋は、深い渓谷の上に建っています。 そうなると、その風情ある石橋を渓谷から見上げてみたいというのは、自然の心理というものです。

渓谷からの景観 ヌエボ橋を渡って、旧市街に入り、右に折れてしばらく行くと、渓谷へ下りていく道があります。 そして、30分もすると視界の開けた場所があり、ヌエボ橋を下から見上げると、切り立った渓谷に情緒ある石橋が 架かっており、まさに絶景です。

ここまで頑張った甲斐があったというものです。もし、ロンダに来たら、是非足を伸ばすべきでしょう。

さらに行くと、道が細くなったので、引き返してきました。が、後で、橋の上から下を覗くと、橋の真下へと 続く道があり、その道を行く人の姿が見えました。どうやら、他にも道があったようです。

確かにガイドブックには途中に庭のある家、との記載があり、そちらの道を進めば、谷まで下りることが できたのかもしれません。 が、私達が通ったルートには、ヌエボ橋を写真に収めるには、絶好の場所があり、それはそれで 良い選択だったに違いありません。まあ、負け惜しみかもしれません(笑)。

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