グラナダ②(2012年10月24日)
******アルカサバ(アルハンブラ宮殿)******
昼食後、さっそくアルハンブラ宮殿へと向かいました。

アルカサバ ナスル宮殿入場の時間までは、まだ時間があったので、まずはアルカサバへと入りました。

アルカサバとは城塞のことで、ここからは市街地を一望できます。 アンダルシアの街らしく、白壁の街が一望できる様は、なかなか素晴らしい景観です。

さて、レコンキスタで最後まで生き残ったイスラム王朝であるナスル朝グラナダ王国が 拠った王城がここなのですが、難攻不落の要害、というようにはみえませんでした。

にも関わらず、260年もの長きに渡って生き残ったのは、イスラム勢力でありながら、カトリック勢力であるカスティーリャと 手を結ぶなどの外交戦略が功を奏したということなのでしょう。

******ナスル宮殿(アルハンブラ宮殿)******
待ちに待った15:30が近づいてくると、ナスル宮殿の前に人の列が並び始め、私達もその列に加わりました。

アラヤネスの中庭 言うまでもなく、アルハンブラ宮殿観光のハイライトがこの宮殿です。 アンダルシアを訪れるツアーの表紙に必ずといってよいほど使われるのが、このナスル宮殿の アラヤネスの中庭です。

ナスル宮殿の前に水を湛えた池を配置したこの中庭は、池に宮殿が写り込み、非常に美しい。

ここに限らず、スペインは水の使い方が素晴らしい。コルドバのところにも書きましたが、 美しく水を使うというのは日本人好みだと思えてなりません。 少なくとも私好みなのは間違いありませんね(笑)。

また、さすがはイスラム建築、タイルの美しさも随一で、その辺りもまったくもって私好みなのです。

ライオンの中庭 西洋建築のように、ただひたすらに豪華絢爛というわけではなく、精緻な漆喰細工や、丁寧なタイル絵で美しさを表現する というのは、やはり東洋に通じるものがあるように思います。

さらに進むと、これまた有名なライオンの中庭があります。

ナスル朝の王のためのハーレムだった場所で、当然ながらその装飾も他の場所とはレベルが違いました。 また、床に大理石が敷き詰められ、その真ん中にはライオンの噴水。 実に美しい中庭でした。

イスラム芸術の傑作と言われるだけあります。まったく来た甲斐があったというものです。

******ヘネラリーフェ(アルハンブラ宮殿)******
もう一箇所、私が非常に気に入った場所があります。

ヘネラリーフェ グラナダ王の夏の離宮ヘネラリーフェがそれです。

水をふんだんに使った、この離宮は特に日本人好みといっていいでしょう。 この庭の美しさは、ナスル宮殿よりも気に入りました。

ヨーロッパといえば、日本に比べて水資源が少ないイメージがありますが、こうした庭を見ると、 スペインには豊富に水があるのでしょうか。そういえば、ミネラルウォーターも日本とあまり値段が 変わらなかったように思います。

******寝台特急******
さて、この日の移動は、寝台特急。 チケットには食事付との記載があるのですが、なんせ22:15の発車。 そのうえ、観光地が閉まって暇なこともあり、先に夕食をとることにしました。 いや、そもそも本当に食事付?との思いがあったことも否めません。

寝台特急 その寝台特急は予定より遅れてプラットフォームに入ってきました。 寝台特急以外は、ほぼ時間通りだったのですが、これが遅れたのは寝台特急だからか、 たまたまこのときだけのトラブルだったのか。

列車が動き出してしばらくすると、食事の案内があり、せっかくなので食堂車へ行ってみることにしました。

メニューを見ると、前菜、メイン、デザートにアルコールと一通りセットになっているらしい。 それもそれぞれ好きなメニューを選ぶことができるという素晴らしさ。 これは、食べてきたのはもったいなかったかもしれません。

しかし、何も食べないのはもったいないので、前菜とデザート、ワインだけ頂くこととしました。 が、無料でついているのにメインを食べないなんて、この日本人はどうかしているのではないか?と、 彼らは信じがたいという表情をしました。しかし、23時半から、しっかり食べるなんて、私達には少々無理があります。

本当にメインはいらないのか?と何度も念を押されたけども、仕方ありません。 それでも、デザートやワインを楽しめたのは、幸せでした。

また、肝心の個室ですが、なんとシャワー、トイレ付で、食事を取っている間に席が二段ベッドに変わっており、 意外にぐっすり眠ることができました。

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