コルドバ①(2012年10月21日)
******初めてのお使い******
翌朝、9時には既に列車の中。

そうなのです。 プラド美術館も王宮もベルナベウも一切見ることなく、マドリッドを去ってしまったのです。 このあたりがカスタムツアーでなければならない理由ですね。

もっとも、あと一日余裕があれば、プラド美術館くらいには寄りたかったところですが。

朝食 ともあれ、朝食もとらずに列車に乗り込んだので、まずは朝食をとらなければならない。 ここで妻が、私が買ってくると言って、張り切ってみせたのです。

そこでサンドウィッチを頼んで待つこと、、15分くらいだったでしょうか。 ようやく戻ってきた妻の手にはサンドウィッチとは似ても似つかぬ得体の知れないものが。

聞けば、英語がまったく通じなかったらしく、身振り手振りと携帯電話のカメラ機能を駆使して 伝えたとか。あぁ!と、納得した店の人が、手渡してくれたのが、これ。

サンドウィッチの写真を見て、何故これになるのか、 スペイン人のユーモアのなせる業か、それとも天然か。 ともあれ、愛する妻の失敗は、見ていて微笑ましい。

ところで、意図したものとは違うものでしたが、これが意外に美味しかったんですね。 災い転じて福となす。一転、幸先の良いスタートとなったのでした。

******ローマ橋******
列車がコルドバの駅舎に到着したのは11時前。 駅からはタクシーに乗り込み、宿に荷物を下ろすと、さっそく街へと向かいました。

ローマ橋 ホテルを出ると、川向こうにアルカサルとメスキータが見え、さらにその手前に 情緒ある石橋が存在感を持って佇んでいます。それこそがローマ時代から2000年間もの 長きに渡って伝えられてきたローマ橋です。

この風景には風情があります。 橋を渡りきると、バイオリンの音色が響いてきて、目をやると、女子学生が静かに弾いて いました。ノスタルジックなバイオリンの音色は異国情緒に溢れていて、 あぁ、遠くにきたなと思わされます。

******アルカサル******
アルカサル 橋を渡った先、左手に見えるのがアルカサルです。 アルカサルとはすなわち王城のことです。 コルドバといえば、イスラム王朝である後ウマイヤ朝に印象が強いですが、 このアルカサルはキリスト教国としてのスペイン王によるものです。 コロンブスがイサベル女王に謁見されたのがこの王城と言われています。

この王城の素晴らしさは、何と言ってもその庭の美しさです。 特に水の使い方が美しい。 水の使い方が美しいのは、日本人好みだと思うのは私の気のせいでしょうか。

ともあれ、庭の散策を存分に楽しんだ後は、王城の上へと登り、コルドバの町の眺めを 楽しみました。

******サルモレホ******
アルカサル観光の後、昼食はメスキータ近くのカフェでとりました。 頼んだのはパエリヤの他に、サルモレホという冷スープ。

サルモレホ この冷スープのサルモレホが曲者でした。 酸味が強く、私も妻も、どうも苦手で、これから待ち受けるスペイン料理に不安を感じたのでした。

が、旅が終わって振り返ってみると、苦手に感じたのは、このときのサルモレホのみ。 あとのスペイン料理には大いに満足しただけに、この一品の印象が逆に強烈でした。

ただ、この酸味がどうも苦手だったように思うのですが、帰って調べてみると、酸味があるのはガスパチョとのこと。 サルモレホなのにたっぷりビネガーが入っていたのは、少々異端児だったのかもしれません。 ともあれ、サルモレホはコルドバの名物料理です。 もし次の機会があれば、ビネガーが入っていないものを、試してみたいものです。

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