バルセロナ②(2012年10月25日)
******サグラダ・ファミリア******
サグラダ・ファミリア ガウディの代表作であるだけでなく、バルセロナ、いやスペインのシンボルともいうべき建築、 それこそがサグラダ・ファミリアです。

グエル邸に感銘をうけた私達は、サグラダ・ファミリア観光への期待が高まっていました。 地下鉄の駅を降りて、すぐにその目指す教会がありました。

が、しかし、入り口が分からない。 周りをぐるりと一周しているうちに、長蛇の列を発見します。

そう。なんとこれまでも観光名所とは比べ物にならないくらいの人気スポットだったのです。 今までと同じような感覚でやってきた私達には、その人の列にまず圧倒されてしまいました。

さらに折悪しく、雨が降り始めます。 これまでたいして雨に降られることもなくここまで来たにも関わらず、スペイン旅行最大のハイライトで雨。 しかも、傘はホテルに置いてきてしまっています。

サグラダ・ファミリア内部① うーん。どうしたものか、と思っていると、どんどん雨が強くなってきます。 すると、待ってましたとばかりに、傘売り達があっという間に集まってきます。

経験的にいえばろくでもない傘を高く売ろうという連中でしょう。 彼らから傘を買うなんて、良い選択とは思えません。

傘を売っている店を探しに一旦列を離れました。 もう少し安い傘もある気がしましたが、ともあれ€5程度でそれなりの折りたたみ傘を調達して、列へ戻りました。 案の定、連中はボロボロの傘を€10程度で売りつけていました。

サグラダ・ファミリア内部② さて、サグラダ・ファミリアです。 着工は1882年でありながら、未だに建築を続けているガウディ未完の大作です。

旅行前、私が期待をしていなかったのは、グエル邸と同じですが、訪問した際の衝撃はグエル邸をはるかに凌ぎました。 これを見ただけでもスペインに来た甲斐があったと痛切に思いました。

何より内部が素晴らしい。 グエル邸のところでも書きましたが、光の使い方が本当に美しいのです。

何故パンフレットやガイドブックは外の彫刻ばかりクローズアップするのか不思議です。 私の目には、内部こそサグラダ・ファミリアの最大の見せ場だと思えてなりません。

もう一つ。おそらくガウディ建築の特徴だと思うのですが、柱がまっすぐに立っていないのです。

サグラダ・ファミリア内部③ これがまた幾何学的な美しさを際立たせています。

まっすぐでない柱をバランスよく配置し、天井からは柔らかな光が降ってくるという、その神秘的な空間は、 実に私を大いに感動させてやみませんでした。

また、柱をまっすぐに建てないで、思い天井を支えるというのは、よほど計算しつくさないと不可能なように思うのですが、どうでしょう。 建築学に詳しくないせいか、素人目にはそんなところにもガウディの奇才ぶりを感じてしまうのです。

私達は二人してあまりに感動して、ただぼうっと佇むばかりの時間を過ごしてしまいました。 ステンドグラスがまだはめられていない窓もたくさんありながら、これだけ感動してしまうというのは、 いったい完成するとどうなってしまうのでしょうか。

サグラダ・ファミリアの彫刻 あと十数年で完成するとも言われていますので、完成したらいつかまた見に行きたいものです。

一つ、書き忘れてしまいました。 外部の彫刻のことです。

彫刻には、動物達がたくさん登場します。 このあたり、自然賛美のガウディらしいところです。

そもそも彫刻にあまり感銘を受ける性質ではないせいか、内部に感動しすぎたせいか、外部の彫刻にさほど感銘を受けることはありません でしたが、こうした動物を配置するという感性は好きですね。

******サン・パウ病院*****
サグラダ・ファミリアの次はサン・パウ病院へと向かいました。

こちらは、ガウディのライバルであり、カタルーニャ音楽堂を建てたドメネクの作品です。

サン・パウ病院 サグラダ・ファミリアから約1kmほど。 徒歩15分程度というところでしょうか。

が、いつまでたっても到着しません。

道に迷ってしまったのです。 そうこうしているうちに、地下鉄の駅を発見し、現在地を確認。 方向を間違っていたことに、ようやく気がついたのです。

そうしてようやくにして到着したサン・パウ病院ですが、まだ工事中らしく、自由に見学できる雰囲気ではありませんでした。 なので、ここも外からパシャリ。 どうもドメネクには縁がないらしいですね。

******カサ・ミラ、カサ・バトリョ*****
ついで、ガウディの代表作の一つ、カサ・ミラカサ・バトリョへと寄りました。

カサ・バトリョ この2つの建築物、難点は見学料が高いこと。 グエル邸€2.4、サグラダ・ファミリアでも€12に対し、カサ・ミラは€11、カサ・バトリョに至っては€17.8。

つい外から眺めるだけでよいと思ってしまったのは、貧乏性だからでしょうか(笑)

奇才ガウディの建築も、私は外観には興味がなく、こんなもんかといった感想です。 私にとっては、やはり中を見ないことには、ガウディに共鳴しないようですね。

この日は散々歩き回って、ようやくホテルへ。

ところで泊まったホテルは、ホテル・エスパーニャ・ランブラス"Hotel España Ramblas"といい、 なんと、この日縁がなかったドメネクの設計なのです。

といっても、古い作りではなく、部屋は改装されている風で、どこがドメネクの設計によるのか分かりませんでしたが。 ホテルでは、内部ツアーも企画しており、それに参加していれば、そういった説明を聞くことができたのかもしれません。

部屋は非常に綺麗で、綺麗さでは今回の旅で一番なのは間違いなかったでしょう。 満足のいくホテルでした。

******ピンチョス*****
夕食はホテル近くのバルへと入りました。

夕食 ピンチョスというバスク地方の食べ物を出す店でした。 パンの上にちょこんとおかずが載っている食べ物で、タパと同じような感覚で、少しずつ頼むことができます。

これがまた美味しい。 その上、いろんな種類があるので、楽しさも倍増です。

旅の楽しみは食。 食が美味しければ、旅の楽しみは増すわけで、その意味でもスペインは最高でした。

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