ドナウ川クルーズ、コンサート鑑賞(2008年5月3日)
******メルク******
朝、荷物を持って、ユースホステルを出ました。 というのも、この日は今回の旅で 唯一のホテル泊を予定していて、 要するに宿を移るためです。 が、チェックインには早いですので、荷物はウィーン西駅の コインロッカーに置いておきました。

メルクのストリートミュージシャン 目的地はメルク。 世界遺産にも登録されているヴァッハウ渓谷のクルーズ出発点です。 ウィーン西駅から1時間強で着いたその町は、 丘の上に建つ修道院が美しい小さな町でした。

お祭でもやっていたのか、通りで演奏していたり、 子供向けのちょっとしたゲームをやっていたりと賑やかで、 これからクルーズに参加しようという旅の気分を盛り上げてくれました。

クルーズの時間が分からないので少し散策をして、 船のほうへ向かいましたが、時間があればゆっくり観光してみたい 町でした。 船のチケットを買うと、今まさに出航するよと言われ、 慌てて船へと乗り込みました。

******ヴァッハウ渓谷クルーズ******
今回の旅の目的の一つがドナウを見ること。 ヨハン・シュトラウス 『美しく青きドナウ』を連想するためか、 『ドナウ』という言葉の響きがそうさせるのか、 ヨーロッパらしい川のような気がしていたんですね。 いろんな場所から、ドナウを見ようと決めていました。

ヴァッハウ渓谷 ここヴァッハウ渓谷で初めてドナウを見たことになります。 (実を言えば、ウィーンに着いた日に鉄道でドナウを渡っているのですが、 残念ながら夜中のため全く見えませんでした。)

さて、私の勝手な偏見で、大平野を 滔々と流れる姿に ドナウのイメージを重ねていました。 当然ながら、ここは渓谷。 イメージから遠い姿に、 自分勝手な失望をしてしまいました。

それに渓谷ですので、日陰になることが多く、 風も強いので、あまりの寒さについに甲板から逃げ出してしまいました。

室内で、優雅にワイン。 これも若干当初のイメージと違ってしまいましたが、、、 それでも、ワイン片手に窓から景色を楽しみました。 途中のデュルンシュタインは特に美しく、 このクルーズのハイライトといっていいでしょう。

******クレムス******
クルーズの終着地がクレムスです。 急に視界が開けて、街が広がっているのが見えると、そこがクレムスです。 このクレムスが見えたときに、あぁ、これこそ想像していたドナウだと ちょこっと感動しました。

クレムス クレムスのメインストリートのカフェのテラスでお昼を食べました。 ウィーンの物価の高さに泣いていましたが、 クレムスはそんなことはなかったです。 やはりウィーンが高いんですね。

サンドウィッチにアインシュペナーというコーヒーで 昼食にしました。

決して大きな街ではないですが、それでもヴァッハウ渓谷の中では 最大の街でしょう。 ウィーンのような派手さはないですが、 古い街らしく綺麗な街並みでした。

******コンサート******
鉄道でウィーンへ戻って、さっそくホテルへ向かいました。 先にも書きましたが、今回の旅でたった一度のホテル泊です。 『アストリア』という クラシックホテルで、 ウィーンらしい雰囲気のちょっと贅沢なホテルです。

ホテルに荷物を置いて、ウィーンの中心地を適当にぶらぶらと 散策しました。 ウィーンは建物が豪華さを競い合っているようで、 好きになれないなぁ、とも思っていたのですが、 そういう有名な建物の辺りにさえ行かなければ綺麗な街並みを 楽しめますね。 この散策はかなり楽しいものでした。

モーツアルト・コンサート カフェで軽くビールと夕食をとって、いよいよ楽友協会へ。 いうまでもなく、ウィーンフィルの本拠地。 こんな有名な建物でコンサートを聴けるとは本当に感激です。

とはいっても、ウィーンフィルの演奏ではなく、 観光客向けのモーツアルト・コンサートというもので、 演奏者がモーツアルト時代の衣装で演奏する、というものです。

観光客が多いため、聴衆のマナーが悪い のが残念でした。 演奏中に席を立つ音、遠慮のない咳の音、話し声。 それさえ目をつぶれば、有名な曲の演奏だけでなく、 オペラの一場面の演出まであって楽しませてもらいました。 お客さんに手拍子を促してみたりと、楽しませるための 演出は盛りだくさんでした。 気軽にボリュームたっぷり名曲を楽しむには最適だったと思います。

ただ、それでもやっぱりウィーンは正装して、 少々高いお金を払っても格式ある音楽を聴くのが似合う街です。 もし、次回があれば、今度はそうしたいものです。

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