******ゲッレールトの丘******
カフェで歩き続けた足を休めた後、
いったんユースホステルに戻りました。
荷物を部屋に置いて再び中心部へ。
ハンガリー舞踊を見ながら、
食事をしようと思っていました。
適当にバスに乗ったところ、思っていた方向と違う方向に
進み出して慌てたりしましたが、何とか目的のレストランへ到着。
が、、、ハンガリー舞踊を見ることができるかと聞いたら、
今日はやっていないと。
よくよくガイドブックを見れば、確かに土曜の夜のみと
書いてありました。
ちゃんと読んでおくものですね。
ゲッレールトの丘近くでしたので、ここからの眺めも楽しんでから
別のレストランへと向かいました。
おそらく王宮の全容を最もよく眺めることができるのがここでしょう。
******ハンガリー舞踊******
代わりに向かったのが『マールヴァーニ・メニャッソニイ』という
レストラン。
7時くらいだったですが、まだお客さんがほとんどおらず
不安に思いましたが、向こうはそんなもんなのかもしれません。
ハンガリー舞踊を見たいと伝えると、分かったといって
席へ案内してくれました。
ただし、チップを渡さなかったせいか、前のほうの席では
なかったですが。。。
ここで適当に頼んだ料理がおいしかったです。
この旅で一番でした。
赤ワインと一緒に料理を楽しんでいると、
団体客が入ってきて、それを待っていたかのように
ジプシーの演奏が始まりました。
哀愁を誘うバイオリンの音色
はブダペストの雰囲気によく
あっていますね。
曲もやっぱり『美しく青きドナウ』がぴったりです。
しばらくして、民族衣装を着ての舞踊が始まり、
一気に賑やかになりました。
男性陣のダンスはどこかコサックダンスと似た雰囲気があります。
街を見ているとそうは感じないですが、舞踊を見ると
『西洋のアジア』と言われるのが分かる気がします。
お客さんも舞台に呼んで、一緒に踊ってみたりと
かなり楽しいショーでした。
ショーを楽しんでトカイワインも飲んでおいしい料理を頂いて、
1200円くらいでしたから、コストパフォーマンスも
かなりいいですね。
大満足のディナーでした。
******ブダペストの夜景******
さて、ブダペストといえば夜景。
実はこの夜景を撮るためだけに、かばんに三脚を入れていたのです。
レストランがちょうど漁夫の砦の裏側にあたる位置でしたので、
裏から漁夫の砦へ登りました。
そういえば、書くのを忘れていましたが、ブダペストは
ジプシーの人が多いんですね。
なので、若干治安の悪さを感じてしまい、人気の少ないところを
歩くのは少し怖かったりします。
実際には何事もなかったので、気にするほどのことはなかったのかも
しれません。
さて、夜景です。
ここブダペストの夜景は本当に美しいです。
宮本輝さんの『ドナウの旅人』の中で
シギィが『ブダペストの夜景が人を詩人にするのさ。』
というようなことを言っていましたが、本当にそうですね。
一人旅なのにその感動を口にしたくなってしまいました。
その後、王宮の丘のほうへと向かいました。
漁夫の砦よりも王宮の丘からの景色のほうが私は好きですね。
昼間に撮影スポットを吟味していましたので、
三脚片手に撮ってまわりました。
ブダペストの夜景は建物が美しく、それらがライトアップされて
ドナウ河畔に浮かび上がっているわけですから、まさに息を呑むほどです。
気分的にはずーと夜景に浸りたいところでしたが、
写真を撮ると早々に退散してしまいました。
くさり橋の辺りも、また美しい夜景を楽しめます。
ブダペストの夜景を見ていると、レストランで聞いた
バイオリンの音色がよみがえってきます。
バイオリンの音色のような、というとおかしいですが、
でもそう表現するのがこの夜景に最も相応しいような
気がします。