ドナウベント、ブラチスラバ('08.05.05)
******エステルゴム******
実質の中欧観光最終日となる5日。 ブダペスト観光を続けるという手もあったのですが、 いろんなドナウを見るという今回の旅の目的に従って、 ドナウベントを目指すことにしました。

センテンドレも惜しかったですが、ドナウを見るには エステルゴムだと勝手に断定して、エステルゴムを選びました。

実は前日にダイヤを調べようと西駅へ来たのですが、 窓口がどこにあるのかさっぱり分からず、調べるのをあきらめたのでした。 ガイドブックにあったように本数が多いようで、 駅に到着すると、エステルゴム行きの電車が止まっていました。

エステルゴムのドナウ エステルゴム駅からは歩いて市街へと向かいました。 駅前で見た地図を頼りに歩いたところ、予想以上に遠く、 やや不安になりましたが、丘の上に大聖堂を見てようやく安心しました。 この大聖堂のある丘からの眺めは素晴らしく、 勝手に想像していたドナウそのもので感動でした。

このときふと、クルーズ に参加するなら、こちらだったな、 と思ってしまいました。 視界がよくひらけた中を悠々と流れる大河。 スタート地点はウィーンでも、ブラチスラバでも、エステルゴムでも いいですが、悠々と流れる河のクルーズをのんびり楽しんで、 最後にあの美しいブダペストを見たら、どれほど感動すること だろうかと、想像を楽しんでいました。

大聖堂は小規模な街にしては、相当に立派なものです。 それもそのはずで、ハンガリーカトリック教会の総本山がここです。 さらに言えば、ブダペストに王宮が移されるまで王宮があった 地がここになります。 遷都することになったきっかけが、モンゴル軍による侵略です。 ここまでモンゴルが来たのか、と思うと驚きですね。

******国境******
センテンドレではなく、エステルゴムを選んだ最大の理由。 それはここにスロバキアとの国境に架かる橋があるからでした。

エステルゴム側で昼食をとり、国境の橋へと向かいました。

国境の橋 実はこれまでは国境をいつ越えたかさっぱり分からず、 国境を越えたという実感をもつことができませんでした。 今回は間違いなく、この橋を渡れば国が変わります。 その上、歩いて国境を越えるという人生初めての経験に 意味もなく興奮していました。

俺は今国境の上や! っていうような感じです(笑)。

まぁ、国境といっても検問があるわけでもなく、 警備隊もおらず、、、何一つそれらしいことはありませんでしたが、 国境には違いありません。

さて、対岸はスロバキアのシュトロヴォという町なのですが、 私はこの町の情報を一切持っていませんでした。 それでもこの町からなんとかブラチスラバまでたどり着かないと 行けません。 中心部と思われる方向へ歩いていくと、案の定広場があり、 ばっちり観光案内所もありました。

ここで駅までの行き方を教えてもらいました。 こういう小さな町の観光案内所は親切ですね。 ブラチスラバ行きの電車の時刻まで調べてくれました。

******ブラチスラバ散策******
シュトロヴォから電車に乗り込むと、警察か兵士か分かりませんが、 彼らにパスポートを見せろといわれました。 スロバキアから乗って、同じスロバキアのブラチスラバに向かう 電車でそういうことがあると思わなかったので、少し驚きました。 これまでは電車で国境を越えるときもパスポートの提示を 求められたことはなかったにも関わらず、です。 翌日の出国のときはそういうことがなかったので、 入国のときだけのようです。

ブラチスラバに着いたのはすでに夕方でした。 首都とはいえ、そこまで大きな街ではありませんが、 非常に街並みの綺麗な街でした。

ブラチスラバの像 宿泊したユースホステル『ダウンタウン・バックパッカーズホステル』も 非常に綺麗な建物で、私は結局利用しなかったですが、 ちょっとお洒落なバーまでついていました。

さて、このブラチスラバ、変わった像 があちこちにあり、 これらを探しながら歩くだけでもなかなかに楽しい街です。 また、先に書いたように街並みが美しく、 あまり期待していなかっただけに、その美しさに感激しました。

******ブラチスラバ城******
感動したといえば、もう一つ。 ブラチスラバ城です。 写真を見る限りでは、ただ四角いだけかと思ってたのですが、 ドナウの河畔にそびえる姿は美しく、行くつもりがなかったのに 城まで行ってしまいました。

ブラチスラバ城 いかにも中世的な城です。 白亜の壁にオレンジの屋根が よく映えていました。

また、この城からの街の眺めがまた素晴らしいです。 この街はこれぞという見所はこのブラチスラバ城くらいですが、 街並みの美しさは、プラハの次に気に入りました。

観光客も多くないですので、のんびりと散策を楽しむことが できるのも魅力です。 次に来る機会があれば、この街でもっとのんびり過ごして みたいものです。

もう一つ忘れてはいけないのがドナウです。 静かな佇まいで、ここも私が勝手に想像していたドナウそのものでした。 ここを起点にブダペストまでの船旅はどれだけ楽しいだろうかと 再び想像を楽しんでしまいました。

街を散策しながら、何となく目に留まった小さな店へ入ったつもりだった のですが、中は広く、意外にも少し高めの店でした。 でも、最後の夕食ですので、それもよかったのかもしれません。 なかなかにおいしかったです。

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