上海(2011年04月30日)
******上海途中降機******
トルコに行きたい!
そう言い続けて、年が明け、節分を過ぎ、やがて桜が咲き、、、 本当に決行するのか迷いながら時間だけが過ぎてしまった。

『時間があるときに行ってきたほうがいいですよ。』
その声に背中を押される形で、決行したのが今回の旅だった。

それでも、そんな旅に乗っかってくれる仲間がいるのはありがたい。 今回同行してくれたのはTとI。 ここでは、クマとイシと呼んでおこう。 海外はクマは韓国、イシはベトナムに行っただけで、欧州(中東?)はもちろん初めてである。

利用したのは中国国際航空で、上海経由の便。 私は知らなかったのだが、上海空港は経由便であっても、必ず一度入国手続きを踏まなければならない。 それなら、と、6時間もある待ち時間を利用して上海散策をすることにした。

******リニアモーターカー******
上海には世界に先駆けて実用化にこぎつけた高速運転をする リニアモーターカーがある。 なんと最高時速430kmで営業運転しているというのだから驚きである。 これに乗らない手はない。

といっても、時間にしてわずか7分。 距離にして約30km。 あっという間の出来事ではあるが。

リニアモーターカー ちなみに価格は往復80元。 日本円にして約1200円。 さらに地下鉄を乗り継いで15分ほどすると市内中心部に到達する。

それに対して、地下鉄を利用すれば、往復14元で片道約1時間かかる。 往復1000円ちょっと余分に出すと、時間を往復1時間は短縮できるわけである。 これを高いと感じるか安いと感じるかは、その人次第だろう。 乗り継ぎの時間しか持たない我々には安かった。

乗ってみると、何のことはない。 1分少々最高時速430kmを楽しむと、列車は減速。 あっという間に、終着駅に到着した。

******外灘******
さて、時間のない観光者が上海で、どこを訪れるかといえば、おそらく 外灘(ワイタン)だろう。 我々もその例にもれず、外灘を訪れることにした。

外灘 その昔、アヘン戦争で清がイギリスに敗れると、上海は開港。 外国人居留地、すなわち租界として、設定されたのがこの地域である。 そのため、西洋風のレトロな建物が立ち並び、なにやらロマンチックな雰囲気だった。

それでいて、対岸の浦東(プードン)地区には、近未来的な建物が立ち並んでおり、 そのアンマッチがまた面白い。

左の写真の奥のほうにみえるのが、上海の東方明珠塔である。 このタワーこそ、現代上海のシンボルタワーである。

このあたりは、中国人観光客の数もかなり多く、中国人がたくさんカメラを構えていた。 彼らにとっても著名な観光スポットということだろう。

そういえば、この地区で同行のクマがナンパをされていた。 もちろん日本語なんて知らない子だったけれども、最後に少しだけ日本語を発した。 『お茶しませんか?』って、それだけ覚えるとは、まるでイタリア男のようである。 上海ガールは意外と肉食系だった。

******再び空港へ******
スタバで足を休めた後、再び空港へ向かった。

自動販売機で地下鉄の切符を買おうと思ったが、リニアモーターカーのある駅名を忘れてしまった。 が、後ろから中国人が猛烈なプレッシャーをかけてくる。 仕方がない。 確かこの駅だったような、と思われる駅までを購入。 結果的にそれでよかったのだが、中国人のプレッシャーのかけ方は尋常じゃなく、 短い時間で上海文化を垣間見た気がした。

上海は恐ろしい(笑)

さて、空港でのこと。 いざ搭乗手続きをしようとして、ハプニングが発生した。 イシが青ざめた様子で、何かを探して始めた。 なんとパスポートと航空券がない、と。

これにはさすがに私も慌てた。 が、異国にも神様はいるものである。

その様子を見ていた空港関係者が、ひょっとしてこれを探しているのか? と持ってきてくれたのが、彼のパスポートと航空券。 親切な人が係員に届けてくれていたようである。 感謝!

さて、そうやってなんとか乗り込んだ飛行機がなかなか離陸しない。 何の説明もなかったので、遅れた理由は不明であるが、 遅れたのは約1時間。 この1時間が後に大きな意味をもつことになってしまうのである。

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