******騎士の間******
ドイツと聞くと、
ロマンティック街道を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
これまで、ドイツ観光のハイライトというべきこの街道へ足を運んでこなかったのですが、4ヶ月が経過して、いよいよ行ってみる気になったのでした。
ヴュルツブルクを起点に南下していくわけですが、最大のハイライトというべきローテンブルクではなく、まずはその途上にあるヴァイカースハイムへと向かいました。
この選択が思いも寄らぬ幸運をもたらしました。
というのも、ヴァイカースハイムに寄ることで、ナビが旧道を選択してくれたのです。
旧道沿いには中世の雰囲気を残した街並みが次々と現れ、ドライブを楽しいものにしてくれました。
ローテンブルクに直行していたら、アウトバーンを案内したに違いなく、まさにロマンティック街道の名にふさわしい旧道の雰囲気を味わうことはできなかったに違いありません。
さて、ヴァイカースハイムに着いたのは昼過ぎ。
昼食を取ろうと適当に選んだ店に入ると、シェフが出てきて、英語でドイツ語メニューしかないことを詫びた後、メニューを丁寧に英語で説明してくれました。
小さな町に入ると、時々こういう非常に親切なドイツ人に出会えます。
これも旅の楽しみの一つですね。
注文したのはイタリアン風の料理で一種のパスタだと思うのですが、なかなか美味しかったです。
料理の名前を覚え損ねたのが残念です。
さて、この町最大の目的がヴァイカースハイム城です。
他の著名な城に比べれば地味ですが、ここの主が本当に小さな国の領主に過ぎないと思えば、この城は出来すぎです。
しかし何より素晴らしいと聞いていたのがここの騎士の間。
この城一番のハイライトとあって、部屋の扉の前に整列させられた後に、音楽とともに扉が開いて入場するという演出ぶりでした。
大国の宮殿のような豪華絢爛さはありませんが、動物の頭の飾りに囲まれた部屋の装飾はなかなか見応えがあります。
限られた財力の中、精一杯背伸びをしてみせた小国の意地をみるようです。
撮影禁止だったのが実に残念でした。
見学後は外に出て、庭園から宮殿をパシャリ。
この庭園もなかなか見事でした。