******華のヴェルサイユ宮殿******
ドイツに約1年住みながら、なんとここまでフランスに足を踏み入れずにきました。
一年もたって、
日本人の欧州旅行の定番というべきパ華のパリにようやくやってきました。
パリ旅行の初日は、やはりヴェルサイユ宮殿でしょう。
ヴェルサイユ宮殿へ向かう電車に乗っていると、電車が突然ある駅で動かなくなりました。
なにやらフランス語で放送があり、乗客は一斉に下車。
流れについていくと、そこには電車が待っていて、それに乗りました。
それが本当にヴェルサイユ宮殿行きかどうかは定かではありませんが、こういうときは野生の勘に従うのみです。
電車の中で、これは本当にヴェルサイユに行くのか?
英語で何の案内もない!
信じられん!と憤慨している人がいました。
何も分からないのは、皆一緒さ、と諭されていました。
このヌルさが、海外ですね。
そういえば、前日の夜にパリ入りしたのですが、自動改札を通ろうとすると、後ろに走ってついてくる足音が。
一瞬恐怖を感じましたが、要はキセルをしようとして、私についてきたようです。
見れば、自動改札を上から乗り越える輩がいたりして、治安は明らかにドイツより悪い。
そんなこんなのトラブルに見舞われながら、なんとかヴェルサイユ宮殿へ到着。
ヴェルサイユ宮殿はそれそのものが非常に有名な観光地ですが、ドイツフリークの私にとっては、バイエルン王ルートヴィヒ2世が憧れた宮殿なのです。
ヴェルサイユ宮殿のハイライトは何といっても、鏡の間です。
ルートヴィヒ2世は、これに憧れてヘレン・キームゼー城を築きました。
後から建てられたヘレン・キームゼー城の鏡の間は尋常ではない豪華さでしたが、本家の鏡の間も十分豪華でした。
他にも、豪華な部屋がたくさんあり、フランス・ブルボン王家の力を見せつけられた思いです。
フランス革命での人々の怒りも、当然というべきかもしれません。
さて、私が宮殿以上に興味を惹かれたものがあります。
宮殿郊外にある王妃の農村です。
王妃とはマリー・アントワネット。
当時、フランス貴族の間で、農村ごっこが流行っていて、マリー・アントワネットもその流行にのって、宮殿の庭に農村を作ってしまったのです。
この農村には、本当に農民を住まわせて、王妃はたまに遊びにやってきたとか。
農村とはいえ、王妃の農村の農家はちょっと豪華。
働く農民を眺めながら、王妃達は優雅なランチを楽しんでいたとか。
うーん。
貴族の道楽とは、そんなものなのでしょうか。
庶民とは全く感覚が違うことは確かですね。
さて、パリに戻って、私達は庶民の夕食です。
フランスといえば、タルタルステーキです。
頼んでみると、不思議な食べ物です。
ユッケのようなものといって、おおよそ間違いないですが、生卵がないせいか、もう少し生肉感があります。
個人的には、ドイツのメットのほうが好みですね。