******刃物の町******
デュッセルドルフ近郊には、意外と魅力的な町が多いです。
多くの人がその名を知っているくらい超有名にも関わらず、地球の歩き方に載っていない町があります。
刃物の町ゾーリンゲンです。
面白い博物館がある、とドイツの同僚から聞いたのが、LVR Industriemuseum。
産業について扱っている博物館。
日曜日はここに向かうことにしました。
博物館に到着したときはお昼時。
博物館の隣にVilla Zefyrosというレストランがあり、そちらでランチをとることに。
ここが意外に美味しかった。
割と本格的なレストランでしたが、ランチメニューは多少リーズナブルだったように思います。
さて、博物館です。
さすがは刃物の町の博物館だけあって、刃物に関する展示が多かったです。
が、後で知ったのですが、ゾーリンゲンには、Klingenmuseumといって、日本語にすると、刃物博物館というところがあるようです。
私の目的からすると、こちらのほうがあってたのかもしれませんが、後の祭りでした。
ところで、ゾーリンゲンを刃物のブランドと勘違いしている方も多いようです。
ツヴィリング・ヘンケルス (Zwilling Henckels) というブランドが実際のブランド名ですが、こちらも有名ですね。
ツヴィリングの良いグレードの包丁は、ドイツでもいい値段をします。
話がそれてしまいましたが、少々期待はずれだった博物館をあとにして、次に向かったのが、ゾーリンゲン城です。
これが全く想定外に、雰囲気のいいお城でした。
厳密にはブルク城 (Schloss Burg) といって、そもそもブルク(Burg)という言葉も、シュロス(Schloss)という言葉も城なので、非常に不思議な名前の城です。
この城は、デュッセルドルフを首都としたベルク公国が、デュッセルドルフへ移るまで本拠としていた城です。
ベルク公国の華は、ケルン市民と共に、ケルン大司教を破ったヴォーリンゲンの戦いでしょう。
この戦いに敗れたケルン大司教は、ケルンを追い出され、ボンへ居を移すきっかけとなりました。
さて、ブルク城ですが、実は中世からある城ではなく、再建されたもののようです。
当時流行りの中世懐古主義に基づいて建てられたのでしょうか。
ブルク城は山の上にあるのですが、麓からリフトが出ています。
これに乗ってみるのも面白そうでしたが、あいにく車を上に止めてしまったので、上から眺めるだけでした。
ちょうどこのリフトの降り場近くにカフェがあったので、そこでコーヒーとケーキを頂きました。
ゾーリンゲン、ガイドブックに載っていないのが不思議なくらい、魅力的な町でした。
今度、もっとゆっくり過ごしてみたいですね。