******中世のクリスマスマーケット******
クリスマスマーケットはどこも同じようなものじゃないか?という疑問の声をよく聞きます。
どこも、それぞれ個性があって、面白いというのが私の意見ですが、私としても、はっきり個性の出ているマーケットを見たくなりました。
そう思いながら、調べていると目に止まったのがジークブルクです。
ボンとケルンとちょうど中間に位置し、ドイツ版新幹線というべきICEも停車する街です。
この街のクリスマスマーケットは一味違います。
Mittelaltermarktといい、中世風であることを売りにしているのです。
どこか一部に中世風マーケットを設置している街はありますが、全てが中世風というのは珍しい。
というより、私はここジークブルクしか知りません。
ドイツのクリスマスマーケットには、たいてい何か観覧車のような遊具が設置されているのですが、ここジークブルクではそれも普通の遊具ではありません。
中世風クリスマスマーケットに電飾の施された華やかな遊具などがあると、興醒めというものでしょう。
ここにあるのはなんと木製のメリーゴーランド!
しかもここは中世。機械で動くはずはありません。
親達が必死になってハンドルを回してメリーゴーランドを動かしています。
めちゃめちゃ楽しそうです。
いや、子供達も楽しそうですが、それ以上に親のほうが楽しんでいるようにみえます。
私もハンドルを回したい衝動に駆られましたが、子供もいないのに、一人でそんなことをするわけにもいかず、ただ眺めていました。
子供ができたら、いつの日か連れてきて、あのハンドルを回してみたいものです。
とにかく全てが中世風です。
店員さんの衣装ももちろん中世風。
そして、グリューワインのカップも趣がありました。
昔のクリスマスマーケットでは、こうだったかも、と思わせてくれます。
ところで、ここではちょっと変わった飲み物を見つけました。
Metという蜂蜜酒です。
これが非常に美味しかったです。
大いに気に入って、瓶で売っているのを見つけて、買って帰りました。
それにしても、ここのクリスマスマーケットは面白いものが次々と見つかります。
豚の丸焼きです。
それをパンに挟んで提供してくれる店があり、早速私も食べてみました。
旨い!
やはりドイツの豚の旨さというのは、他の追随を許しません。
脂ののり具合など、もう最高です。
何故、これを牛に求めないのか不思議でなりませんが、ともかく、やはりドイツは豚に限ります。
また、舞台の上ではイベントが、開催されていて、芸人たちはもちろん中世風衣装。
ドイツ語なので、残念ながら何を言っているのかよく分かりませんが、何やらコント風です。
客のひとりを舞台の上に上げて、盛り上げていました。
何を言っているか分からなくても、楽しい雰囲気は伝わります。
しばらく雰囲気を楽しんだ後、ジークブルクを後にしました。