******ドイツのモン・サン・ミシェル******
ドイツに来て私が早々に訪ねたのがリューベックでした。
どうも、港町と聞くと旅情を誘われてしまうらしいです。
が、ドイツは海洋国家ではないですので、どうしても港町は少ない。
その後、ハンブルクを訪れただけで、北の街はしばらくご無沙汰していました。
そうすると、北の街が私を呼ぶような気がしてくるから不思議です。
今回私を呼んだ街の一つがシュベリーン。
ドイツのモン・サン・ミシェルとも称えられる名城を抱える街です。
厳密には港町ではありませんが、モン・サン・ミシェルに喩えられることから分かるように、水に浮かぶ城があるわけです。
さて、いきなりハイライトというべきシュベリーン城へ向かうのはもったいない。
気持ちを盛り上げるためにも、この町もう一つの見所、大聖堂へと向かいました。
この大聖堂、内部に色彩があるというところが、変わっています。
ステンドグラスやモザイク、絵画などを除いて、教会には色彩がないことが多いですが、この大聖堂は違いました。
そういえば、リューベックの教会にも、彩りがあったことを思えば、この地方の特色なのかもしれません。
昼食は珍しいギリシャ料理の店を見つけたので、そこで。
本当は、せっかく北に来たので魚料理がよかったのですが、少し内陸に入っているためか、肉料理のお店ばかりだったのが、少し残念でした。
それにしても、豪快な量がでてきて、お昼からお腹いっぱいになってしまいました。
ギリシャ料理がそもそも、こうなのか、ドイツだからこうなるのか、、、ギリシャに行ったことのない私は知る由もありません。
さて、昼食後はいよいよこの旅最大のハイライト、シュベリーン城です。
正面に城が姿を表したとき、まさに息を飲みました。
美しい。
正直なところ、私の期待以上です。
当然といえば、当然かもしれませんが、正面から見た姿が最も美しいです。
とはいえ、ドイツのモン・サン・ミシェルと異名をとる城です。
水面に浮かぶ姿を見ないわけにはいきません。
湖の真ん中に庭園があり、歩いていけるのですが、そこから湖越しに見た姿が美しいと聞いて、そこへ向かいました。
確かに美しいのですが、写真好きの私としては、この旅に望遠レンズを持ってきていなかったがために、城を引き寄せることができず、それが心残りです。
今回は城の中の観光はやめておきました。
ここは、外からの景観が素晴らしいですが、中は大して見るべきものがない、と、まあ勝手な偏見です。
根拠はない。
ともあれ、駅で次の目的地ヴィスマル行きの列車まで時間があったので、買い物をすると、レジのおばちゃんが日本語を話し始めたので、驚きました。
聞くと、娘さんが日本語を勉強していて、そのおかげで、彼女も少し単語を覚えたのだか。
嬉しい反面、自分のドイツ語の至らなさを反省させられる瞬間でもありました。