******バウムクーヘン発祥地******
ドイツのお菓子といえば、
バウムクーヘンを連想する人は多いと思いますが、実はドイツではさほどメジャーなお菓子ではありません。
お祝いのときに食べるちょっと贅沢なお菓子といった位置付けで、日本ほど見かけることはありません。
そうはいっても、本場ドイツのバウムクーヘンを食べてみたい欲求は止められません。
聞けば、バウムクーヘン発祥地なるものがあるとか。
これは、行かないわけにはいかないでしょう。
ハンブルクとマグデブルクの間に位置するザルツヴェーデルが、その発祥地です。
小さな町で特に見所がないとはいえ、ハルツ地方に見られるような可愛い町です。
地球の歩き方にも、少しだけ紹介されています。
まず向かったのがヘーニッヒというカフェ。
Hennigと書くので、ヘーニッヒと発音すべきだと思うのですが、どういうわけか日本語ではヘニングと書かれることが多いです。
お店の人に発音を聞いてみればよかったですが、聞かなかったので、分からずじまいです。
さて、この店は最古のバウムクーヘン店を名乗っていて、1807年以来のレシピを守り続けているとか。
平日は見学もできるようです。
さて、到着は13時を少し回っていたように思います。
なんと店はまさに閉店したところ。
せっかく到着したにも関わらず、食べられないという悲劇。
涙を流しながら次に向かったのが、カフェ・クルーゼです。
こちらも、カフェ・ヘーニッヒに劣らない歴史を持つお店です。
嬉しいことに、三種類のバウムクーヘンの食べ比べセットがあります。
どれも美味しくて、ようやくありつけたバウムクーヘンに大満足。
店の中にはバウムクーヘン焼き器も展示していて、これも興味深いです。
さて、わざわざザルツヴェーデルまでやって来て、たった一軒のカフェで満足するはずもなく、次なるターゲットを求めてさまよっていたところに、カフェ・ヘーニッヒの文字が飛び込んできました。
町の外れにしかないと思っていたカフェ・ヘーニッヒが、町中にもあったのです!
しかも、まだ閉店前!
これはバウムクーヘンの神様が巡り合わせてくれたに違いありません。
小さな店ですが、中はなかなかお洒落です。
お勧めを聞いて出てきたバウムクーヘンもお洒落。
カットしたバウムクーヘンをチョコレートでコーティングして、中にクリームを挟み込んだもので、これが絶品でした。
バウムクーヘンとしては邪道の感がなくもないですが、私のお気に入りです。
バウムクーヘンといえど、サイズはドイツサイズ。
既にお腹がいっぱいになりつつありましたが、バウムクーヘン食べ歩きを目的としたからには、もう一軒くらいいかないことには、格好がつきません。
三軒目に選んだのは、カフェ・トレフ。
こちらも200年あまりの歴史を誇っているようです。
つまるところ、ザルツヴェーデルのお店はどこも歴史があるということではないかとも思いますが、ともあれ今回訪問した三軒が代表的なお店、と思われます。
トレフのバウムクーヘンは、正統派といった風。
美味しいのですが、お腹がかなり満腹になってきて、少々気持ち悪くなってきました。
やはり食べ過ぎはいけませんね。
バウムクーヘンに罪はありません。
美味しいものも、ほどほどにしなさい、という当たり前の教訓を学んだ旅になりました。。。