レーゲンスブルク(2014年11月1〜2日)
******夜景******
夜の大聖堂 パッサウ観光を終えて、レーゲンスブルクに到着したときには既に日が暮れていました。 駅前のホテルに荷物を置くとさっそく旧市街へ向かいました。

しばらく歩くと、大聖堂の二つの尖塔が見えてきます。 この存在感はなかなかに素晴らしいものがあります。

ケルンほどではないですが、一見の価値があるといっていいでしょう。

しかし、目的は大聖堂ではなく、夕食です。 食欲は何物にも勝るのです(笑)

さらに進むと、ラーツケラーを発見! 市庁舎のことをラートハウスというのですが、ドイツではその地下にラーツケラーというレストランがある町が多いのです。 市庁舎の地下、そのままの名前です。

夕食 そして、まず外れがない、と何かの本で読んでいたので、夕食はここに即決。

店の人にお勧めを聞いて、それを注文。 確かに美味しいです。 調子に乗ってデザートも頼んだら、お腹がパンパンになってしまいました。

調子にのるものではないです。 夕食後は、そのままホテルに戻って就寝しました。

******帝国議会******
レーゲンスブルクでの目的の一つが、少年合唱団でした。 ドイツ語で、Domspatzen、大聖堂の雀、と呼ばれる彼らは日曜日のミサで素晴らしい歌声を披露してくれるとか。

大聖堂 ガイドブックによると、ウィーン少年合唱団にもひけをとらない、と。 それをタダで聞けるわけですから、これは聞かない手はないでしょう。

早めに行けば良い席が取れるとのことで、九時半には大聖堂に到着。 一通り写真を撮ったら、ほぼ最前列を確保し、準備は万端!

が、人気だと聞いていたわりには、人の入りが少ない。 と、思ってるうちに10時になり、ミサが始まりました。

静かに、厳かに、時は流れ、、、
そうなのです。 雀達が登場することなく、ミサは終了してしまったのです。

帰って調べると、実は毎週休みなくやっているわけではなく、忙しくなるクリスマス前のこの時期は、雀達のバケーションシーズンだったのです。 下調べを怠ったツケがまわってしまったのでした。

しかし、そんなことでめげるわけにはいきません。 少年合唱団が見られなくても、レーゲンスブルクにはたくさん見所が残っています。

帝国議会 その一つが帝国議会

正式には「永続的」という枕詞を冠するこの帝国議会。 神聖ローマ帝国の議会は元々各都市で持ち回りだったのですが、あるときからレーゲンスブルクに固定されるようになったのです。 それで、永続的。

実際にはナポレオンによって、帝国は解体され、そのときにここの帝国議会もその役目を終えています。

何にせよ、この帝国議会が神聖ローマ帝国の有り様を物語っているようで面白い。 皇帝の力は絶対ではなく、議会の投票で決められたとか。

投票に参加するのは、帝国諸侯達で、その格によって、持っている票数が違い、選帝候が最も多くの票数を持っていたとか。 それを反映して、議会の前方、皇帝の席の両側には選帝候達の席が設けられていて、後ろのその他大勢の諸侯達とははっきり格差がつけられています。

レーゲンスブルクの町 ヨーロッパで絶大なる力を誇ったはずのハプスブルク家の皇帝ですら、ドイツ国内では選帝候などの有力諸侯達に遠慮せざるを得ない仕組みがここにあったわけです。

さて、レーゲンスブルクといえば、ドナウの流れと情緒ある石橋を前景に大聖堂というのがお決まりの構図。 だったはずなのですが、肝心の石橋が工事中。。。(涙)

レーゲンスブルクはドイツ鉄道のストのせいで、一度旅行をキャンセルすることになったのですが、 ストといい、少年合唱団といい、石橋といい、どうもレーゲンスブルクは私に祟るようです。 しかし、ダメなものは仕方ありません。 最後のターゲット、歴史的ソーセージ屋さんへ向かいました。

歴史的、というのは私やガイドブックが勝手に言っている訳ではなく、店の名前がHistorische Wurstküche、まさにそういう名前なのです。 その名前は決して伊達ではなく、11世紀からここにあるとか。 ちゃんと文献に登場するらしいので、正真正銘歴史的なのです。

歴史的ソーセージ ソーセージをパンに挟んだ、Brotwurstなら、入口のところで並んで注文できたのですが、やはりゆっくり座って歴史的ソーセージなるものを味わいたいもの。

ゆっくり味わった歴史的ソーセージは、ファーストフード感に溢れていました。元は石橋工事の労働者に提供されたというので、歴史的ファーストフード屋さんでもあるのかもしれません。

ところで、このとき同席した老夫婦はオーストラリア人で、ブダペストからドナウ川沿いを船で旅し、このレーゲンスブルクを最後に帰国するとか。 羨ましい。 いつの日か私もそういう優雅な旅をしてみたいものです。

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