******豪華絢爛なオペラ座******
オペラ座は各国にありますが、ただオペラ座といったとき、パリのオペラ座を思い浮かべる人が多いでしょう。
どこの国のオペラ座も見所といっていいですが、パリのオペラ座は別格といっていいでしょう。
私の中ではここもパリで必須の観光地です。
オペラがない日なら見学ができ、私達も見学に訪れました。
竣工は1875年と、意外に新しいです。
ちなみに着工は1862年で、ナポレオン3世を称える目的で建造が始まったとか。
が、ナポレオン3世は、1870年にその完成を見ることなく亡命する羽目になっています。
いまいち評判のよくないナポレオン3世ですが、このオペラ座を残したことは大きな遺産といっていいでしょう。
さて、中に入ると、まず大階段が迎えてくれます。
この大階段がすでにして豪華です。
しかし、何と言っても素晴らしいのが、休憩室です。
オペラの合間にシャンパン片手に、紳士淑女の社交場となるところですね。
ここの豪華絢爛さは本当に圧巻。
先日見たヴェルサイユ宮殿の鏡の間など、霞んでしまうくらいの素晴らしさです。
素晴らしいオペラの合間に、こんなところでシャンパンを飲もうものなら、その雰囲気で酔ってしまいそうです。
両端にはそれぞれ、月のサロンと、太陽のサロンがあって、それもなかなか見事です。
そして、観客席。
オペラ座の怪人でシャンデリアが落下するシーンがありますが、それは実際にここであった事件だったとか。
とんでもなく大きく豪華なシャンデリアで、こんなものが落ちてきたと思うと恐ろしいですね。
しかし、そのシャンデリアよりも有名なのが、天井画です。
1964年にそれまであった天井画が、シャガールによる天井画に置き換えられました。
置き換えは酷評されたりもしたようですが、今はこれがすっかり名物になっています。
私はさほどシャガールに愛着がないので、どちらかといえばオリジナルが見たかったですね。
観客席は、意外とコンパクトな印象でした。
無意識にウィーン国立オペラ座と比べてしまったせいかもしれません。
実際には鉄材を用いた当時の最新技術で建てられており、観客収容数でも当時最大で、当時としては、非常に大きな劇場でした。
いずれにせよ、非常に豪華な劇場でした。一度はここでオペラなどを鑑賞してみたいものです。