******ドイツ最大の祭り******
ドイツ最大の祭り
オクトーバーフェスト。
ドイツにいながら、これに行かないなんて選択肢はない!
それが同時期にドイツに渡ったドイツ赴任同期の共通認識。
この時期のホテルはほぼ満室で、価格は高騰。
それでも、めげない優秀な同期がホテルを確保してくれた。
もつべきは素晴らしい同期である(笑)
オクトーバーフェストには各酒造メーカーがテントを出展し、そこでビールを提供してくれるのですが、
中に入るにはチケットがいるらしい、との情報。
いや、チケットは席に座るために必要なだけで中には入れる、いや、席も予約席なだけでチケットを
持った人が現れるまでは席に座っていいらしいだの、情報が錯綜するなか、ともあれ行ってみるのみ!
とミュンヘンへ飛び立った。
空港で、民族衣装を着た女の子が、お菓子とともに、ようこそオクトーバーフェストへ!と出迎えてくれて、一同のテンションは
最高潮に!あ、いや、前日遅くまで飲んだ上に、朝が早く、ようやく眠気が醒めた程度だったかもしれない(笑)。
いずれにせよ、オクトーバーフェストに向けて気分が盛り上がったことだけは間違いない。
ホテルに荷物を置くと、さっそく会場へと向かった。
会場はさすがの人だかり。雨が降っていたので、さっそくテントを目指すことに。
入れるかどうか戦々恐々だったが、意外にすんなり入れた。
ところで、この祭りの楽しみの一つが、男性も女性も民族衣装を着ている人が多いことである。
民族衣装を着ているせいか、美男美女の集まりのようにみえる(笑)。
それを眺めているだけでもなかなか楽しい。
とはいっても、この祭りの最大の楽しみはなんといってもビール。
と思っていたら、清掃員のようなおっちゃんが寄ってきて、ビールいるか?いるなら俺が手配してやる、と言う。
怪しさ全開だったが、どうやったらビールにありつけるか分からない我々は、とりあえずこの男に託してみることに。
怪しいので密かにあとをつけてみると、確かにビールを手配してくれようとしている。
結果としては、フェスト開始時間の12時にならないと、この男といえど、ビールを確保できなかったらしく、
きちんとお金を返してくれた。
10ユーロというビールの値段も高く感じたが、これも結局のところ、妥当な価格。
要はいい人だったのである。おっちゃん、疑ってすいません。。。
さて、しばらくすると、どこからともなく、音楽が鳴り響き、楽隊が会場内を行進し始めた。
私は知る由もなかったが、このときには既に会場入口は封鎖され、新たに入場できなくなっていたらしい。
更にその後、壇上に人が上り、ウェルカムスピーチをすると、12時を前にカウントダウン。
そして、ついにお待ちかねの乾杯があった。もっとも、我々にはビールはない。
オクトーバーフェストに来てビールを飲まなければ、何をしにきたのか分からない。
このとき外に出てしまっていたメンバーと合流するため、いったん外へ。
しばらく歩くと、店の前で客がセリのように、我々は何人だ!と必死にアピールしている店を発見。
このとき、我々は2組に分かれていて、私のグループは4名。私も負けじと指を4本突き出した。
選考基準はまったく不明だが、目を合わして笑顔!という戦略が功を奏したのか、さほど待つことなく、
中に入ることができた。別のグループは不幸にして出口で待っていたために、1時間待っても入れなかったらしい。
我々のグループ員はきっと日頃の行いがよかったに違いない(笑)
さて、オクトーバーフェストのビールと言えば、問答無用で1リットルジョッキがやってくる。
これがまた重い。1リットルという量もさることながら、グラスそのものが重いのである。
ずっと持っていると、筋トレをしている気分になってくる(笑)
さすがはオクトーバーフェスト。ドイツ国外からの参加者も多い。彼らとの会話もまた楽しみのひとつ。
前にいた男2人がペアルックを来ていて、顔がどことなく似ているので、兄弟かと聞いたら大笑いされた。
兄弟どころか、方やアメリカ人、方やイギリス人。勘違いもいいところであった。
隣のドイツ人はなんと16歳。ドイツでは16歳から飲めるらしい。日本は20歳からだというと、
日本には行きたくないね、と。
反対側にいた年輩のドイツ人は、白ソーセージの食べ方を伝授してくれた。
そんなこんなで気持ちよく酔っぱらい、朝早かった我々は、まだ明るいうちに会場をあとにした。
******ミュンヘン観光******
翌朝はミュンヘン観光。
ミュンヘンのシンボル的存在となっている教会がある。
ネギボウシ2つが天に突き出しているフラウエン教会である。
中に入るとミサをやっていた。ドイツではどの教会でも日曜日の10時から決まってミサがある。
観光地の多くの教会ではミサ中でも、後ろから写真も撮れるし、後ろをウロウロできるという
イメージがあったのだが、ここでは違った。
ウロウロしようものなら、怖い顔をした警備員がやってきて怒るのである。
後ろで小さくなって、じっとしているより仕方がなかった。
ミュンヘンの見所の一つが市庁舎の仕掛け時計。
正時が近づいてくると、人が続々と集まってくる。
オクトーバーフェストの余韻からなかなか醒めない我々は、市庁舎前のカフェで再び1リットルビールを
飲みながら、待つことにした。
正時になると、人形が動き出す。2人の騎士が決闘をし、水色のチェック柄のバイエルンの騎士が
勝って終わる。なかなか手の込んだ仕掛け時計である。
実は約4年前に一度見たことがあり、そのときは大いに感激したのだが、今回見ると、まあこんなものか
と思ってしまった。全開は機械仕掛けの仕掛け時計そのものを見るのが初めてだったのに対し、
ドイツに来ていろんなものを見慣れてしまったということか。
それでも、他の仕掛け時計に比較して、群を抜いていることは間違いない。
その後、レジデンツ方面に向かうと、パレードが道を塞いでいた。
各国の代表団がそれぞれ民族衣装を着ながらの行進。
各国の特色が出ていて、なかなか面白い。そして何より民族衣装がいい(笑)
飛行機の時間が迫っていたので、名残惜しいながらも、早々に引き上げた。