モーリッツブルク(2014年10月4日)
******モーリッツ大公狩りの館******
ザクセン王家のヴェッティン家にあって、アウグスト強王に次ぐ最重要人物がモーリッツ大公です。 後のザクセンの繁栄の基礎はこの人物が築いたといって間違いではないでしょう。

モーリッツブルク城 そのモーリッツ大公ゆかりの城がドレスデン近郊にあります。 ここにはSLが走っているのですが、本数が少なく、この日スイスザクセンの訪問も計画していた私には、残念ながら時間があわず、バスで向かいました。

ところで、モーリッツ大公ですが、重要度もさることながら、そのあくの強さもピカイチです。

彼が生きた時代はドイツにルターによる宗教改革の嵐が吹き荒れた16世紀。 プロテスタント諸侯が皇帝ハプスブルク家に反旗を翻したシュマルカルデン戦争がはじまります。

モーリッツ大公もまたルターの思想を支持するプロテスタント諸侯の一人でした。 が、彼が味方したのは、なんとカトリックの皇帝ハプスブルク家。

モーリッツブルク城A というのも、当時のヴェッティン家は二つに分かれていて、彼はその統一に野心があったのです。 いや、もう一方のヴェッティン家がもつ選帝候位に野心があったというべきかもしれません。

いずれにせよ、皇帝との取引に成功し、見事プロテスタント諸侯を破った彼は、選帝候位と所領の大半を分家から奪い、その勢力を飛躍的に伸張させます。

その野心的なモーリッツ大公が築いたのが、ここモーリッツブルク城です。

この日はあまり時間がなく、中の見学は諦めて、外から眺めただけですが、みたいに浮かぶ城の姿はなんともいえず美しいです。

また、もともと狩りの館として築かれたと言われるだけあって、周りは自然保護区になっており、自然が豊か。 自然ガイドツアーのようなものも開催されているようでした。

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