メルン(2014年8月3日)
******いたずら者の街******
リューベックからの帰途、ラッツェブルクを通り、さらに南に下ったところにメルンという 小さな街があります。

メルンの中央広場 街そのものも、可愛い綺麗な街ですが、なんといってもティル・オイレンシュピーゲルという人物を 忘れてはいけないでしょう。

街をあげて、この人物を観光の全面におしだしており、街のホームページを開くと、ティルの仮装をした観光局の役人さん? がどーんと最初のページに登場します。

さて、このティル、何者かというと、身分の高いやら商人やらをからかって、まあかなり悪質ないたずらを仕掛けたとされる人物です。 標的が偉い人だからか、結構ドイツでは愛されているようです。

木組みの家 悪質ないたずらが祟って、ついに絞首刑になったとも、伝染病にかかって死んだとも伝えられています。 その終焉の地と伝えられているのが、ここメルン。

ドイツの愛され者を、世界的に有名にしたのが、世界的作曲家リヒャルト・シュトラウスです。 彼の曲「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」は、日本の漫画「のだめカンタービレ」にも登場したので、 知っている人も多いかもしれません。

川越しにみるメルンの街 街の至る所で愉快なティルを見かける、というのが私の期待でしたが、残念ながらそんなことはなく、 見所も中央広場に固まっていて、そこを離れるともう特に何ということもない。。。

ティルの博物館があったので入ってみましたが、まあ、私の期待値が高すぎたせいか、これまた何ということもない。。。

とネガティブなことを書いてしまいましたが、街の中心部の広場はよかったです。 ドイツの可愛らしい部分が凝縮されたような広場でした。

駐車場のティル そして、川越しにみる街もなかなか美しく、この街に来たら一度川越しに街を眺めてみることをお勧めします。

この翌週にはティルのお祭りが開かれる予定で、混雑が嫌で避けてしまったのですが、本来ならそのお祭りの時期に 訪れるのが正しかったのかもしれませんね。お祭りの時には、ティルに扮した村人が登場し、面白おかしくティルを演じて楽しませてくれるようです。

最後、駐車場に戻ると、物陰に隠れたティルが見送ってくれました。

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