******カーニバルの夜******
マインツでカーニバルを楽しんだあと、翌日フライブルクへ移動するつもりだった私は、マンハイムに宿泊することにしました。
マンハイムといえば、プファルツ選帝候がハイデルベルクから宮廷を移した街ですが、今は観光都市というより、産業都市として知られています。
約50年後にバイエルン選帝候を兼ねるようになり、宮廷もさっさとミュンヘンに移ってしまったので、歴史ある街のイメージが少ないのかもしれません。
私も寝るために寄っただけなので、人のことは言えませんが。
ともあれマンハイム到着は既に日が暮れた後。
ホテルに荷物を置くと、夕食を食べるために、街へ繰り出しました。
マンハイム最大の見所は、水道塔に違いない、とまずはそこを目指しました。
水道塔の広場の前には屋台に加えて大きな観覧車が設置されており、どうやらここでもカーニバルは開かれていたようです。
ところで、水道塔とは何のことかと思って調べてみたら、塔のてっぺんに給水タンクをもち、その水圧で街中に水道を供給しているとか。
高さは十分な水圧を得るためで、ちゃんと実用的な意味があるわけです。
何かを誇示して大きいわけではなかった(笑)
さて、目的の夕食ですが、なかなか空いている店を見つけられません。
カーニバルのせいかどこもかしこもいっぱいなのです。
どうにかして、一つ店を見つけて入りました。
それにしても、カーニバルの熱気というのはすごい。
特に若者たちのテンションが高いです。
通りを歩いていると、女の子が突然前に立って、ヘラオと声をかけられたのには驚きました。
ハロー?と返すと笑って去っていきましたが、カーニバル期間のみの挨拶であるヘラオと返せなかったのは、ドイツにおける最大の不覚です。