******ルルドの泉******
普段、出張の際に観光する余裕はないのですが、このときは日曜日に現地入りしたために、日曜日の夕方に観光することができました。
が、出張先の近くに著名観光地があることを知らなかったために、カメラを持参しないという失態をおかしました。
ドイツは多少知っていてもフランスはほとんど知らないので、やむを得ないことではありますが。
知らなかった著名観光地とは、ピレネー山脈の麓の町ルルドです。
現地のスタッフが説明してくれるところによると、難病を治してくれる奇跡の水が湧く泉があるとか。
その奇跡が現れた聖地として、巡礼者が絶えないとか。
なんとも胡散臭い、と思ってしまったのは、私の信仰心のなさ故でしょうか。
私はてっきり大昔の話かと思ったのですが、聖母マリアが現れて奇跡の水を授けたというのは、わずかに約160年前の1858年のこと。
そんな近代にもまだそういった眉唾物の奇跡は信じられていたことが、少々驚きでした。
しかも今もその水を有り難がって遠方から人がやってくるとか。
聖母マリアを見たという女性は、人格的にも素晴らしい方だったらしく、死後に聖人に列せられています。
うーん。
こうなってくると、疑う私のほうがおかしいのでしょうか?
ともあれ、今見るルルドには、立派な教会が建ち、巡礼に訪れる人々を見守っていました。