******ライン川沿い最大規模のクリスマスマーケット******
ゴシック建築を代表するケルン大聖堂を抱えるケルンが
ドイツ第四の都市で人口100万を超える大都市であることは
意外に知られていないように思います。
それでいてドイツ有数の観光都市であることがこの都市のすごいところです。
そういう都市のクリスマスマーケットが素晴らしくないはずはありません。
ドイツ人の同僚に聞いても、ケルンをお勧めのクリスマスマーケットを挙げる人が多かったこともそれを裏付けます。
日本の旅行会社が主催するクリスマスマーケットツアーを見ても、ニュルンベルク、ドレスデンに次ぐ位置づけのように見えます。
その上に、デュッセルドルフから近いとなれば、訪れないわけにはいかないでしょう。
そういうわけで、この日のクリスマスマーケットのターゲットに定め、夕刻に車でケルンへ向かいました。
が、これは明らかな選択ミスだったと言わざるを得ません。
ケルン大聖堂の近くに駐車場があるのですが、その付近は大渋滞。
人気の高いうえに大都市のクリスマスマーケット、そのうえ最も混み合う日暮れ前に向かうとなれば、予想できた事態でした。
電車で向かうのが賢明だったというべきでしょう。
大聖堂の駐車場は諦め、そこから少し離れたノイマルクトに駐車場の空きを見つけ、そこに車を止めて、クリスマスマーケットに繰り出しました。
まず、私の想像を遥かに超えて、規模が大きいことに驚きました。
私の感覚をいえば、有名なドレスデンにも劣らない規模のように思えます。
ライン川沿い最大規模といっていいのではないでしょうか?
それでいて、ニュルンベルクのように人で埋め尽くされている、というほど混雑していないのがいいです。
そして美しい。
大聖堂の美しさはもちろんですが、ここはクリスマスマーケット自体も実に綺麗でした。
デュッセルドルフ近郊で、一ヶ所だけクリスマスマーケットを選ぶとしたら、文句なくケルンでしょう。
ところで、ケルンのクリスマスマーケットといえば、有名なのが、船上クリスマスマーケット。
大聖堂前のクリスマスマーケットからライン川の方へ進めばあったようなのですが、予習不足でそれに遭遇できませんでした。
大いなる後悔のひとつです。
さて、ケルンに限らず、クリスマスマーケットに付き物なのが、クリッペという置物です。
クリスマスマーケットによって多少シーンの違いはあるものの、キリスト誕生の物語が人形で表現されています。
これを見ると、クリスマスがキリストの生誕を祝うものであることを思い出させてくれます。
都市によっては、大したことのないクリッペもあるのですが、ケルンのクリッペはなかなか出来が良かったです。
さて、大聖堂のクリスマスマーケットを散策した後、ノイマルクトのクリスマスマーケットのほうに向かいました。
クリスマスマーケットそのものはこちらのほうが面白いかもしれません。
ちょっと個性的な観覧車があるのも、こちらのマーケットです。
大聖堂前ほど混雑していないけど、個性がある、といえところが私の好みとマッチしています(笑)
さて、私が思うに、ケルンのクリスマスマーケット最大の特徴はスケートリンクでしょう。
他の都市のクリスマスマーケットでもスケートリンクを見たことはありますが、その大きさで格段の違いがあります。
これほどの大きさのリンクで滑ることができれば、なかなか楽しそうですが、残念ながら私は一人で楽しむ勇気を持てませんでした。
未だ木鶏たりえず、です。
さて、ケルンのクリスマスマーケットで目を引いたのはスケートリンクだけではありません。
なんとカーリングがありました。
きちんとしたものではなさそうでしたが、皆楽しそうに遊んでいます。
こればっかりは残念ながら一人ではどうにもなりません。
いつの日かカーリングを楽しんでみたいと思っていただけに、このときばかりは一人旅で来たことを少しばかり後悔しました。