******ケルン******
居住しているデュッセルドルフ近郊の最大の観光地と言えば、なんといっても
ケルンでしょう。
ケルンとデュッセルドルフはライバル関係にあって、何かと対抗しているのですが、その一つがビールです。
デュッセルドルフのアルトビールに対して、ケルンは
ケルシュビール。
これは飲まない選択肢はないでしょう(笑)
というわけで、ケルンへは電車で行きました。 ビール大国ドイツにあっても飲酒運転は違反です。 ICで20分。片道12ユーロです。
しばらくすると、ライン川の向こうにケルン大聖堂の2つの尖塔が堂々とそびえているのがみえてきます。
そう、ケルンと言えばケルン大聖堂です。
大聖堂と言えば、司教様が絶大なる権力を使って建てた、と思いがちですが、このケルンは違います。
その昔、市民と司教とで争いがあって、市民達が司教を追い出したという事件があり、この大聖堂は 主に市民の力で建てられたものです。
ケルンはライン川交易で栄えていて、いわばライン川都市の盟主。それだけ市民、商人の力が強かった というわけです。
ちなみに、この時代の司教様もただの司教様ではありません。絶大なる軍事力をもった 地方領主の一人です。
それどころか、ケルン大司教は7人しかいない選帝候の一人。
すなわち皇帝を選出する権利をもっていたのです。その権力の大きさは 通常の司教とは比べものにはなりませんでした。
それを追い出した市民の実力恐るべし、です。
そして、その市民の実力が結集されたのがこの大聖堂です。 その偉容たるや、もうコメントのしようがありませんね。素晴らしい。迫力が違います。
ちなみに追い出された司教様はボンに居を構え、大聖堂で何かイベントがあるときだけわずかな供回りでケルンに来ることを許されていました。
ところで、蛇足ながら、ケルンには東方三博士の聖遺物が納められているのですが、ドイツ語では、 Drei König、
どういうわけか博士が王になっているわけです。
表示を見ると一瞬何のことかと混乱 しますが、東方三博士のことです。博士では箔がつかないと思ったのでしょうか?
さて、ケルン大聖堂の撮影スポットですが、ホーエンツォレルン橋を少し渡ったところから狙うと素晴らしいです。 ライン川を挟んだ大聖堂の威容を収めることができます。
さて、この日が日曜日だったからか、橋の近くで運良く蚤の市が開催しているのに出くわし、散策しました。 需要があるのかどうか、、、スーパーファミコンのカセット
なんかも売っていました。まさに蚤の市! 何も買いませんでしたが、眺めているだけでも、なかなか楽しいものです。
さて、ケルシュの感想を忘れていました。軽い!それに尽きます。 デュッセルドルフ在住の贔屓目なのか、個人的にはアルトビールの方が好みでした。
が、それでもケルンに来たらケルシュ。避けて通れないでしょう。
また、Matjesなるものを昼食に食べました。魚なのですが、これが油がのって実に美味。 あとで調べると、
どうやらニシンの塩漬けらしいです。
期せずして、ライン川交易で栄えたケルンらしい食べ物を選んでいたわけです。
他にも見所があるケルンですが、この日は大聖堂だけ見て退散しました。