******ヘンデルの生まれ故郷******
ハレという、日本語の語感からすると、非常に縁起のいい名前の街は、
バロック音楽の巨匠ヘンデルの
生まれ故郷として知られています。
が、生憎、私はヘンデルと聞くと、お菓子の家で有名なグリム童話のヘンデルとグレーテルしか浮かばない音楽オンチ。
にも関わらず、この街へやってきたのは、写真でみる街の美しさゆえです。
街の中心であるマルクト広場の景色が抜群にいい。
広い広場に面して、マルクト教会が荘厳な佇まいをみせています。
その姿はそのまま荘厳なバロック音楽のようだと言いたくなるのは、ヘンデルがオルガンを弾いていたとされることを知って、
見るからでしょうか。
ところで、ヘンデルという人は、その生涯のほとんどをイギリスのロンドンで過ごしています。
ドイツの作曲家とされながら、その実、イギリスの作曲家といったほうがいいようなところもあります。
ことあたりが、同時代人で、やはりドイツを代表する作曲家であるバッハとの大きな違いです。
イマイチ私の感情がのってこないのも、そのあたりが原因かもしれません。
日本における知名度、いや世界における知名度においても、いまやバッハのほうが遙かに上の感がありますが、
彼らが生きた時代の評価はむしろ逆で、ヘンデルのほうが遙かに評価が高かったようです。
バッハはヘンデルを強く意識していたのに対し、ヘンデルは大してバッハを意識していなかったとも言われています。
それほどのヘンデルをよく知らなかった私は不明と言わざるを得ません。
そのヘンデルの家がハレにあり、行ってみました。
ヘンデルの生涯について展示があるほか、古い楽器についても展示がありました。
この後、ライプツィヒへ行く予定でしたので、時間がなく、バタバタした見学となってしまい、
それなら荘厳な街並みを眺めながらカフェでもすればよかったとやや後悔です。