******中世のクリスマスマーケット******
クリスマスマーケット巡りもいよいよ
終盤戦。
三大クリスマスマーケットで唯一残しているシュトゥットガルトをターゲットに定め、その近郊で組み合わせるに相応しい都市を探したところ、
エスリンゲンという街が目に入りました。
実のところ、サブの位置付けで訪れるのはもったいない都市です。
ドイツ流スパークリングワインであるゼクトの一大産地で、周りには葡萄畑が広がっています。
それだけでも、十分に魅力的ですが、加えて、ここのクリスマスマーケットは中世風をウリにしているのです。
今回のターゲットとして、これほど相応しい都市はないでしょう。
また、今回は珍しく道連れありの旅です。
一人旅は気楽なものですが、やはり旅は道連れ。
同行者がいると楽しいものです。
到着してみると、期待通り昔の雰囲気を残した素敵な街が待っていました。
それでいて、人が多くないのが素晴らしいです。
これだけ素晴らしい街が大都会シュトゥットガルトのすぐ近くにあるというのが嬉しいですね。
街並みの保全を好むドイツの良さといっていいでしょう。
さて、期待の中世風クリスマスマーケットです。
同じく中世風をウリにしているジークブルク(ボン近郊)も訪れましたが、そこは全て中世風だったのに対し、ここは一部のみ。
その代わり、全体としてはエスリンゲンのほうが規模が大きいです。
ところで、ここで友人Oさんは、グリュービール、要はホットビールですが、それを発見し、早速トライしていました。
私はバンベルクで懲りていたので、普通にグリューワイン。
が、Oさん曰わく、グリューワインより良い、と。
私も一口貰うと、確かに悪くありません。
どうやら、グリュービールのほうが、都市によって味のバラつきが、あるようです。
たった一杯で評価を定めるには早すぎるという教訓でしょう。
ところで、ジークブルクでもそうでしたが、ここはグリューワインのグラスも中世風です。
なかなか趣があり、焼酎を飲むのにも合いそうで気に入ったので買って帰り、義父へのプレゼントとしました。
グリューワイングラスで焼酎、なかなかいけると思うのですが、私の勝手な趣味かもしれず、気に入ってもらえればいあのですが。
さて、私がこのエスリンゲンでもっとも見たかったものがあります。
それこそ、手動観覧車です。
中世風クリスマスマーケットのアトラクションが電動なはずはないのです。
ジークブルクの手動メリーゴーランドは親が自分で回さなければならない過酷なアトラクションでしたが、ここは係の人がちゃんと回してくれます。
もちろん係の人は中世風の衣装!
それにしても、メリーゴーランドと違って昇降させる力が必要な観覧車は、とんでもない力がいるに違いなく、係のお兄さんのガタイの良さも尋常ではなかったです(笑)。
ところで、ここのクリスマスマーケットの素晴らしさはアトラクションの素朴さでしょう。
中世をテーマにした原始的な遊びがたくさんありました。
弓を引き絞っての的当てに、投石機を模擬した的当て。
私が子供のときにこれに出逢ったら、狂喜乱舞したに違いない遊び道具がならんでいます。
仕組みの分かりやすい原始的な遊びというのが、どうにも私は大好きなのです。
心なしか子ども達も楽しそうにみえます。
クリスマスマーケットはどちらかといえば、大人の方が楽しむようにできているように思いますが、ここはちゃんと子供も楽しめるように配慮されているのが、素晴らしいです。