******ビールと重工業の街******
現在の日本人がドルトムントと聞いて思い浮かべるのは、まず
サッカーでしょう。
日本を代表するサッカープレイヤー香川真司が所属する強豪ボルシア・ドルトムントの本拠地
として記憶されている人がほとんどでしょう。
または、ルール工業地帯の中心地として、かつて習った地理の知識が頭をかすめる方もいらっしゃるでしょう。
今でも、人口60万人近くで、実はデュッセルドルフと人口もほぼ同じくらいです。
ドイツ人がドルトムントと聞くと、即座に重工業を想像するらしく、日本でいうところの八幡のようなイメージでしょうか。
が、観光客としてこの街を眺めると、少々趣が違います。
ビール大国ドイツにあって、特にビールの街として知られるのが、ミュンヘンともう一つ、ドルトムントなのです。
私がドルトムントにやってきた最大にして、唯一の理由です。
おそらく、最も有名なBraurei(ビール醸造所レストラン)はWenkersというところだと思うのですが、ここは満員で断念。
ここは、サッカー中継をやっていて、スポーツバーのような雰囲気もありました。
代わりに、少し外れに位置するHovelsという店に入りました。
雰囲気もWenkersより落ち着いていて、私好みです。
ビールはコクがあるビールで、デュッセルドルフのアルトに近い。
もちろん、アルト派好みです。
もっとも、ドルトムントは淡色のピルスナーが主力なので、ここのビールはやや異端児のようですが、
ドルトムントを代表するBraureiには違いなく、これもドルトムントビールなのです。
気持ちよく酔って、電車に1時間ほど揺られてデュッセルドルフへと帰りました。