ディンケルスビュール(2014年11月9日)
******もう一つの中世の町******
ローテンブルクという超有名都市を訪れるだけでは面白くない、というのが私の性分です。 そこで選んだのがディンケルスビュール

もっとも、ロマンチック街道のメインの三都市に入っているので、決してマイナーな観光都市というわけではありません。 地球の歩き方にも、それなりの大きさで取り上げられています。

ディンケルスビュールの城壁 ローテンブルクからディンケルスビュールまでは旧道を通りたかったのですが、残念ながらナビはアウトバーンを案内。旧道に誘導するための適当な中継地を知りません。

なので、観念してアウトバーンをいきました。

どういうわけか城壁内に車を乗り入れることができず、城壁の外に駐車。

ところで、ロマンティック街道ではこのディンケルスビュールに限ったことではないですが、中世の城壁が完璧に残されているのがこの町の魅力の一つです。

中世にあっては、城壁が防衛上重要な役割を果たしており、町が拡張されるときは必ず城壁も拡張され、町は全て城壁の内側に収まっていたのです。

町の中心部に円形の道路があれば、それは古い城壁の跡で、城壁が取り払われて、道路になったというわけで、ディンケルスビュールでもそのあとをみることができます。

さらに時代が進むと、大砲の発達で城壁は意味を成さなくなり、大都市では街の拡張のさいに城壁が取り払われてしまうのですが、幸いディンケルスビュールのような都市では、都市が大きく拡張されることはなく、今日まで城壁が残っているわけです。

ドイッチェハウス と、城壁のことを長々と書いてしまいましたが、、、ディンケルスビュールを特徴づけるのは、城壁だとは思っていません(汗)。木組みの家の可愛らしさこそ、ディンケルスビュールらしさだと思います。

写真の真ん中に写っている有名なドイッチェハウスはもちろん、他の家も多くが木組みで、それが町の雰囲気を可愛いらしいものにしています。

これはローテンブルクでは味わえない、この町ならではといっていいでしょう。 女の子好みの町、という気がします。

さて、またディンケルスビュールで最も有名なお祭りのことを書いていません。

ディンケルスビュール市街 子供まつりです。

その昔、三十年戦争の頃、この町は皇帝軍に味方したために、新教側の英雄グスタフ・アドルフ擁するスウェーデンの侵攻を受け、町は陥落。 あわや皆殺しの憂き目をみます。

そのとき、一人の少女が街の子ども達を連れて助命を嘆願。 子ども達の愛くるしさに胸うたれたスウェーデン軍は、町を助けることにした、というエピソードです。

そのことに感謝し、その物語を再現したお祭りが、子どもまつりです。 その日、子ども達はお菓子を食べ放題だとか。

いつの日か、その可愛らしいお祭りを見てみたいものです。

ところで、昼食時のことです。 店に入ると、その店は娘が店を手伝っている風で、父親が私のほうを見ながら、娘にお前が注文とってこいと(あくまで想像です)。

どうやら英語が苦手らしく、娘が不安げにやってきたので、ドイツ語で注文すると、ほっとした様子を見せました。

外国人と会話するのが不安なのは、万国共通ということですね。 そして、片言でも向こうの母語を話してあげると、やっぱり喜んでくれます。 そのことを改めて感じた旅でもありました。

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