******世界遺産の街******
スイスの首都を正確に覚えている人が意外に少ない。
チューリッヒやジュネーブと勘違いをされやすいのですが、正解は
ベルンです。
この街、首都でありながら、その旧市街はそのまま世界遺産になっています。
スイスの街観光のハイライトといっていいでしょう。
ツェルマットからの帰りにこの街に一泊することにしました。
ホテル到着は既に日が暮れた後。
とはいえ、世界遺産の街観光を外すわけにはいきません。
到着早々さっそく街に繰り出しました。
見所はいろいろありますが、夜に訪れるとなると行き先は限られてきます。
訪れたのは、時計塔と大聖堂です。
ベルンはスイス原初同盟を形成したほどの歴史ある街で、複数回に渡って街が拡張されており、今は街の東部に位置するようにみえる時計塔ですが、かつては街の西端の門だったとか。
時計塔に続いて向かった大聖堂前には、クリスマスマーケットの跡らしきものがあり、きっと美しかっただろうとは思うものの、残念ながら想像するしかありません。
夜なので当然中には入れませんが、外から見ても門の上の彫刻が素晴らしく、かつてスイス最大の軍事都市と言われたベルンの繁栄ぶりを伺わせてくれました。
ところでスイスといえば、プロテスタントのイメージですが、ここに大聖堂があるのは、宗教改革前からということでしょうか?
スイスの歴史は勉強不足で、、想像を膨らませるしかありません。
さて、夕食です。
ぶらっと入ったレストランに気になるメニューがありました。
Kalbkopf、直訳すると、仔牛の頭。
本当に仔牛の頭が出てくるのか、名前だえなのか定かでなかったのですが、私が理解したうえで頼んでいるのか心配になったのでしょう。
ウェイターが説明をしてくれました。
本当に仔牛の頭らしいです。
マグロも頭の部分は非常に美味。
だいたいにして、頭の部分というのは美味しいと相場が決まっている、というのが私の理論です。
果たして、美味しかった。
ひょっとして頭の形で登場するかと思いましたが、普通の姿で出てきました。
脂がのっていて、だいぶ語弊があることを承知でいえば、どてやきが近い気がします。
さて、翌日。
朝食が16フランと聞き、朝食に1600円も払えないと、街のカフェに繰り出しましたが、ほぼ同じ価格帯。
スイスの物価は高いと聞いていましたが、覚悟が足りませんでした。
ちなみにマクドナルドのハンバーガーは約2.5フラン。250円くらいでした。
さて、朝食後、電車の時間までのわずかの間を利用して、再び市内散策をしました。
幸運にも、時計塔のしかけ時計が動くところにちょうど出くわし、鑑賞。
が、動きは少々地味でした。
ベルン観光の時間がほとんどなかったのは残念ですが、今回の主たる目的はスキーだったので、仕方のないことです。
縁があれば、また訪れる機会もあるでしょう。