******温泉の街******
中継地のヴォルムスを背にして、いよいよ向かったのが、
バーデン・バーデンです。
ドイツ語をかじった人ならお分かりかと思いますが、この街の名前は面白い。
バーデンとは、温泉の意味で、すなわち温泉温泉という名前なのです。
名前の通り、温泉で有名で、保養地の雰囲気にあふれていました。
本来は長く滞在して楽しむ街なのでしょうが、日本人にはそういう時間の使い方は難しいですね。
ところで、バーデン・バーデンは保養地だけあって、中心部はホテルが高い。
私は街の外れにあるホテルを予約して、多少節約しました。
Leonardo Royal Hotel Baden-Badenというホテルで、悪くなかったです。
ちなみにこのホテルで、妻に触発されて、ホテルのフロントでもドイツ語にトライしました。
これまでは、向こうが英語を話せるときは、英語を話していたので、大きな挑戦でしたが、それなりに会話ができました。今更ながらの大きな進歩でした(汗)
さて、カフェでランチにピザを頂き、いよいよ温泉です。
バーデン・バーデンで有名なのは、フリードリヒ浴場とカラカラ浴場です。
今回は妻と一緒なので、男女別のフリードリヒ浴場ではなく、カラカラ浴場へ。
ちなみにフリードリヒ浴場は裸らしいですが、カラカラ浴場は水着着用です。
ここに来るためにわざわざ水着を持ってきたようなもの。
ドイツに来る前から、目的地に数えていた街の一つだったのです。
水着に着替えて、ドイツの温泉はどんなものかと、ルンルン気分でお湯の中へ。
ぬるい・・・。
いや、ぬるいとは聞いていたのですが、想像以上です。
湯から上がると凍えます。
どちらかというと、温水プールですね。
何故こちらの人は平気なのか?と思いましたが、ひょっとするとサウナを楽しむからかもしれませんね。
こちらのサウナは混浴。もちろん水着着用は許されません。私は妻を連れてサウナに行くほど、現地慣れしていなかったわけで、そこまで現地化してから来るべき場所だったのかもしれません。
******シュパーゲル******

凍える体を温めようと、ディナーでは、ドイツのビーフシチュー、
グーラッシュをたのみました。
これは私のお気に入りのドイツ料理の一つです。
本当のオリジナルはハンガリーらしいですが。
そして、シーズンが到来した白アスパラガスことシュパーゲル!。
この後、大のお気に入りになり、何度となく口にした春の風物詩です。
これが登場すると、シュパーゲルの季節がやってきた!とドイツ人達は喜ぶのですが、今となればその気分がよく分かります。
日本人にとっての桜のように、ドイツ人はシュパーゲルを待ち望んでいるようです。
******カジノ******
さて、バーデン・バーデンにはもう一つ名物があります。
それこそ、ドイツで最も由緒正しい
カジノです。
ドイツ語でクーアハウス(Kurhaus)、保養所と呼ばれる建物の中にあります。
由緒正しいカジノですから、当然正装。
私はスーツにネクタイ、妻はドレスで意気揚々乗り込みました。
周りを見ると、出た目を記録して、次の目を研究している本気モードの人から、ワイン片手に優雅に遊んでいる人から様々でした。
我々も雰囲気を十分に楽しんで、手元の残金を見ると、換金した50ユーロほぼそのまま。
それはそうです。ルーレットの赤か黒に2ユーロずつ賭けるチキンぶりでは、時間だけ過ぎていくに決まっています。
夜を徹してカジノにいるつもりもない我々は、数字に賭けることにも挑戦することに。
赤の何番が来るかも!よし、じゃあ賭けるか。いや、やめておこう、という会話をしたあとに、なんとその番号が来たのです!
これはギャンブルの才能があるかも?と調子にのって賭けたものの、当たることはなく、THE END。
よく考えてみれば、来ると思ったのに賭けなかった時点で才能なんてなかったと気付くべきでした。